『センチュリー』は、
全3作からなるボードゲームのシリーズ
なんとそれらのゲームを
組み合わせて遊ぶことができるのです
タイトルごとに呼び方が変わる4種類の交易品、
それらを変換しながら得点を獲得していく、
という基本の流れは共通で
ゲームとしてのシステム、
アプローチが異なる興味深い
シリーズとなっています
そんな「センチュリー」
全3部作の日本語版発売を記念して
シリーズ制覇に挑戦しました
今回はその3!
シリーズ1作めと2作目を混ぜて遊ぶ
「大航海ルール」と呼ばれる遊び方です
ちなみに正式な名称は "from sand to sea"
▼センチュリー特集の記事はこちら
センチュリー特集
どんなゲーム?
「イースタンワンダー」の
ゲームボードを核に使用して
世界の海を股にかけて交易する際に
スパイスロードのカードを使うことで
世界観を深掘りしている
この大航海ルールでは
イースタンワンダーズのみで遊ぶときには
使わなかった海だけのタイルが存在したり、
どんな島でも特産品として
生姜を無料で手に入れるアクションが
封じられている代わりに、
スパイスロードのカードを使うことができます
できるアクションは次の5つ
①カードを使う
②休息ですべてのカードを手に戻す
③カードを買う
④船を動かす
⑤勝利点を得る
①②③はスパイスロードと同じ
①では、
手札からカードを使うことで
・資源を手に入れる
か、
・資源をアップグレードさせる
か、
・特定の資源を特定の資源に変換する
か、
カードに対応するいずれかのことが出来ます
使ったカードは、
自分専用の表向きの捨て山を作って置き、
それらは1手番かけて休息をすることで
すべて手元に全部返ってきます
②では、
山札から一番遠いカードは無料で買えます
そこから山札に近づくごとに
資源1を支払って、カードの上に
置いておかねばならない
買ったカードは次の手番から使えちゃいます
③の休息では、
使用済みのカードを
すべて手札に戻します
④の、船を動かす方法が
イースタンワンダーズとは
大きく異なるところ
船を動かすためには
移動したいタイルのかずだけ
カードを消費します
このカードは、
自分の手札から消費してもよいし
カードの効果を使用した表向きの山札から
消費することもできる
手札でも自分の捨て札でも
その組み合わせでもよいから
消費できるカードが有る限り
何歩でも進むことができます
ここで消費したカードは
自分専用の裏向きの山札に置いておく
この裏向きの山札も
③の休息をすれば手札に戻せます
船を動かすことで、
交易のできる島にたどりついた場合は
イースタンワンダーズと同じように
まず交易所を建てて、交換の条件を満たせる限り
何回でも交易を行うことができます。
個人ボードから交易所を建てていくと
船の強化やカードの取得などの
ゲームを有利にするボーナスが
得られることもあります
船の移動の結果、勝利点タイルの港に
たどり着いた場合は⑤を行うこともできます
⑤では、船に集めた資源と引き換えに
勝利点タイルを獲得することができます
手番のアクションを繰り返して
誰かが4つ目の勝利点タイルを手に入れたら
そのラウンドでゲーム終わり
合計勝利点の高い人が勝ちです
たのしいね、遊んだ感想!
「センチュリー」は
混ぜれることも売りにしてるので
是非混ぜて遊んでみたいと思っていたのですが
遊び方は
1(スパイスロード)
2(イースタンワンダーズ)
3(ニューワールド)
のそれぞれ単独と、
それらの組み合わせの
1+2
1+3
2+3
1+2+3
の全部で7つ!
7つも遊ぶのはしっかりした機会が必要
この記事は、
そんな念願を叶え
丸1日かけて7つのすべてを
一通り遊んだあとの感想です
1+2こと大航海ルール経験者の
なかよしさんが言ってました
「混ぜても遊ぶ時間が伸びないんですよ」
ほんまか
そりゃすげー
結果それは本当でした
センチュリーシリーズはどれもいいゲームですが
強いて言うなら、個人的には
「イースタンワンダーズ」が
3作の中で1番苦手
なぜならすべての情報が
ゲームボードに展開されているので
遊ぶために観なければならないことが
最も多いからです
しかしこのゲームでは
考えることを整理するために
スパイスロードのカードを利用しているような
気分で遊ぶことができました
そして1と2の単独で遊んだ場合と比べ
先取りで嬉しい!みたいな要素もないし
コンボを決めるにもタイミングが関わってくるので
大航海ルールは
結構な別のゲームに感じました
混ぜるのたのしいやん!!!
こんなの絶対混ぜて遊んで欲しい
1→2→1+2ってやってくれ
大海原ボードに
砂漠の香辛料カードを持ってきたのは
すごく正解と思う
ゲームルールは単独と比べれば
やや複雑にはなるものの
それでもそれぞれを遊んだあとなら
違和感のないスッキリしたルールになっていて
遊びごたえだけを味わえます
最初からこの状態で売られていても
かなり高評価を受けそうなゲーム
あえてバラバラに売るってすごい勇気!
単独作として
どっちも面白かったから言うことなしだし
混ぜたやつはその1や2を超えて
面白い要素がある!
やってない人は、
騙されたと思って遊んでみて欲しい
60分かからない
濃密な体験になりますよ!!
なかよしさんとぼくは、
このセンチュリーシリーズを
北千住の天晶堂さんで遊びました。
【お店】東京都足立区北千住『ボードゲームショップ&プレイスペース 天晶堂』
大航海ルールを含むセンチュリーシリーズのゲームデザイン: Emerson Matsuuchi
このルールのマニュアルは、イースタンワンダーズのパッケージ内に含まれています。
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この記事を書いたのは、まこと