かつて遊ぶ前に
ルールを見ただけで
「は?」と言わされたゲーム
そんなルールで遊べるのか?
遊べるけど? 面白いのか?
5年ぶりくらいで
改めて遊んでみました
▼当時の記事はこちら
圧倒的に押し寄せる「は????」の波『コンコルディア』【120点】 - #ボードゲームたのしいね
地中海を巡る交易の旅
さまざまな都市に
拠点を建てては
物資を生産し
それを元手に
また拠点を作る
旅の末に
神々にどのくらい
貢献するかを比べよう
信奉度合いによっても
得点が変化するので
限られた生涯を
どの神にどの程度を捧げるのか?
どんなゲーム?
非常に切れ味が鋭く
シンプルなルールのゲーム
なにせルールブックが
A3ペライチしかないのです!
ゲームの流れは
非常にシンプルです
誰かが終了フラグを切るまで
1人1アクションずつを
交代で何度も行います
ゲームが終わったら
途中で集めたカードから得られる
最終得点を比べて最も高い人が勝ちます
手番にやることは
手札からカードを1枚出すだけです
選んだカードに応じた
アクションを行います
スタート時点でのカードは
全員共通で同じ種類を
同じ枚数持ちますが
ゲームの途中で
新たなカードを買うことで
自分だけの手札セットに
なっていきます
カードにはアクションの他に
得点を得られる方法も
記載されているので
単純に
必要なアクションだけを
集める方がいいのか
あるいは
得点源を集めたついでに
そのアクションも手に入るのか
悩ましいところですね
手札の循環システムも
このゲームの面白い特徴
基本的には使ったカードは
自分の捨て山に
どんどん捨てていくのですが
護民官というカードのアクションで
捨て札を全て回収出来ます
このカード以外で
捨て札を回収する手段はなく
つまり同じアクションを打ちたかったら
買い足すか回収するしかないのです
このコンコルディア以降
他のゲームで採用されているのを
何作か知っています
アクションでは
資源を獲得したり
拠点を建てたり
入植者駒を置いたり
カードを手に入れたりしますが
だいたいずっと資源はカツカツ
効率的な手番回しと
上手なやりくりを必死に考えます
そうやって
自分の入植者駒を駆使して
都市や属州をまわり
拠点を増やしたり資源を生産して
どんどん拡大させるのが
楽しさのポイントです
市場のカードがなくなるか
誰かが拠点を建てきったら
ゲームが終わります
たのしいね、遊んだ感想!
コンコルディアは遊び始めるとき
「は?」って思います
だってシンプルなルールなのに
あまりにも見えているものが多くて
どこからどこまで
最初から考える必要があるのか
どうするのが強いのか
ずっと考えさせられます
「は?」
特化させるべきなのか?
待ち手を広く持つべきなのか?
攻撃要素はないものの
自分の行動で相手の得点行動を
絞ることは出来るため
どの程度妨害を意識するかでも
目指す地点が変わるでしょう
山札という概念がなく
所持カードを全て使える状態から始まり
それが終わりまで続くので
自由なようでいて
ミスが許されないような気持ち
非常にシビアな圧がかかります
初期準備で決定してからはほぼ
人間以外の揺らぎがないといっても
そう間違いではないゲームです
他人の行動を除けば、
運の要素は市場で買えるカードの
出現順くらいしかありません
ドッシリ重量感があり
考え甲斐もあるのでじっくり腰を据えて
遊びたい人にピッタリです
見通しが立ちやすく
相手の行動もある程度は
予測できてしまうため
考えすぎることもあるかも知れません
私たちは
「うーんうーんゲボしちゃいそう!
心臓が苦しい!あー辛い!はー?」
みたいなことを言い続けながら遊びました
他の様々なゲームで
経験を重ねてきたせいか
5年前よりもずっと苦しかった
何このゲーム
面白過ぎるでしょ
似たような雰囲気のルールで
うんと考えてじっくり遊びたい人は
「コンコルディア」を
サクッと濃厚に遊びたい人は
「八分帝国」を遊ぶことをオススメしたい
私は基本的には
重いゲームは好まない傾向ですが
コンコルディアは自分で買いました
みんなも切れ味鋭くて
美しくゲームルールを体験してね!
『コンコルディア / Concordia』
2-5人用 / 約100分 / 13歳以上
Designer: Mac Gerdts
Artist: Marina Fahrenbach, Mac Gerdts, Dominik Mayer
Publicher: ニューゲームズオーダー(日本語版 2014)
Concordia | Board Game | BoardGameGeek
この記事を書いたのは、まこと