#ボードゲームたのしいね

全作オススメ! 遊んで楽しかったボードゲームのことを、ボードゲーム作家が2人がかりで書き綴るご機嫌なブログです☺

【2024年2月】なかよしのボードゲーム日記『ロンドン』『ホワイトキャッスル』『イン・ザ・フットステップ・オブ・ダーウィン』『ディスコルディア』ほか

ごきげんよう、なかよしです。

2月はたんたんと、ほぼ毎晩1ゲームずつくらいのペースで遊べました。

リピート派ではあるが2~3回くらいしか遊べていないものもあれば、10回以上遊んだものもある。

ラインナップはこんな感じ。

 

ザ・ギルド・オブ・マーチャント・エクスプローラーズ

定価で買えるうちに買っておきなよって、みんなに勧めまくってる。

私の環境では現在、定番ランキングのチャンピオンといった扱いのお気に入りタイトルです。

次に遊びたい新しいゲームの説明書がまだ読み切れていなかったり、今夜は遅くなっちゃったから遊べる時間が短そうだなってときには、このゲームに戻ってくるぞというパターンになっています。

みんなで共通の山札から1枚ひいては各自の地図を探索するゲームで、時代カードと呼ばれるものを引いたときのみ、各自が選んだ激強能力が発動する仕組み。

マーチャントエクスプローラーはもう10回以上遊んでいるので「これってデッキ構築を共有の山札でやることに成功したみたいな稀有な例では?」みたいな余計なことことを考え始めてる。

あなたはどう思う!?

あとこれはこのゲームについて書くたび書き添えてますが、拡張マップお待ちしてます。

 

 

キャット・イン・ザ・ボックス

ホビージャパン キャット・イン・ザ・ボックス (2-5人用 30分 13才以上向け) ボードゲーム

世界に羽ばたき好評を博している国産タイトルのひとつ。

猫が出るカードゲームで、アートワークやコンポーネントが凝っていてとてもかわいい。

ところで私はときどきゲームを作っているので(🔎東京なかよしデザイン)、最近トリックテイキングみたいなものを思いついたのだけれど、私にはトリテを遊び慣れないので圧倒的に素養が足りない。でもそれだと作るゲームの細部の決め方が心もとない。

だから何かの参考になればと考えて遊んでみようと思って、評判の良いこのゲームを手に取った。ていうか発売直後から積んでいたので家にあった。

そう、このキャットインザボックスはトリックテイキングなゲームのひとつ。

久しぶりにトリックテイキングを遊んでみたけど私にはやっぱりトリテの素養がないから、ゲームの勘所みたいなのがやっぱりぜんぜんわからなかったのである。

ぜんぜんわからなかったけど、こんな感じでいいのならまあ、どう仕上げてもいいのかなと思った。ていうか思いついたのはトリテじゃないのかもしれないしな。

ところでこれは苦言になってしまうのかもしれないんだけど。「トリテ」かつ「シュレディンガーの猫をモチーフにしている」ために、説明書がどちらの設定も活かしながら記述されているかのような独特な雰囲気で、細かいフレーバーの描写になかなかついていけなくて、解読には大変苦労した。

でもとにかく遊んだルールは間違っていないとは思う。

だって説明書を確かめながら3回遊んだし。(マニュアルの例示が間違ってることまでちゃんと理解した)

感想としては「やっぱトリテって難しいな」です。

同じくトリテの高評価協力ゲーム『ザ・クルー』も買ってはあるんだけど、どうしようかな。。。

 

※トリックテイキングとは:カードゲームのジャンルのひとつ。通称トリテ。「これはトリテです」というだけで伝わる人には伝わる勝負感や省略できるルール用語などがある。のだと思う。わかっていないので推測ですけど。

 

 

ロンドン

例えば箱に「マーティンウォレスのロンドン大火よりの復興」っていう文字列があったときに、正式タイトルはどこからどこまでの何がどれかな?って思っちゃいませんか?

そういうとき私はひとまず、メーカーの製品ページで確かめることにしています。

本作の正式名称は『ロンドン 完全日本語版』みたいです。(参考URL:ロンドン 完全日本語版 - ArclightGames Official

日本語版とか完全日本語版の部分はこのブログでは省略しがちなので、『ロンドン』と呼ぶことにします。たぶんみんなもロンドンと呼んでると思います。

でもそんな一般頻出単語なタイトルじゃ、評判とか感想とか探せないよね~!

みんなもそう思うだろォ~!?

というわけで(も何も原則論ですけど)気になるゲームは自分で遊ぶしかねえよなって話。だから遊んでみた。

作者のワレスさん名物、借金をする苦しいゲームって聞いてたけど。やってみた感じ、そこまで苦しくないし借金も必須ではなさそうだった。ワレスのゲームほぼ初めてだけどぜんぜん苦しくないなワレス。借金もいらないワレス。

とはいえまあゲーム自体はそれなりに渋めで、持ってるカードを全部やるにはお金が足りないが、まあ借金してまで全部やる必要もないかな、だってカードドローも渋いので。と言った手応え。上手い人だともっとギリギリを攻めたりするんだろうな。

実際の歴史的な出来事をモチーフにしているせいか雰囲気はずっと暗め。貧困(概念)をどんどこ受け取るし。絵は可愛いんだけどね。ゲーム中にあんまり眺めてる余裕はない。それより文字を大きくしてあげたほうがいいんじゃないかなと思ったりもした。

何回か遊んでみたところ、カードの引き運も結構あると感じた。だって「お金を稼げるカードが自分のところにぜんぜんこないよ~涙」みたいなパターンがありました。それはそれで、お金をかけずにできることをやるしかないんだ。まるで人生みたいだな。

まあそんな巡りの悪そうなときにだってワンチャンお金カードが出るんじゃないかと思ってガチャ引きに挑戦して、やっぱりだめだったりするんだけど。そういう目に遭うのって楽しくないわけじゃないからさ。

きっと誰かの一番にはなりにくいだろうけど、聞いたら大抵の人は嫌いじゃない。なんなら好きって答えるような、そんなゲームと思ったよ。

 

 

白鷺城/ホワイト・キャッスル

評判は聞くけど、自分にとってどうなのかは自分で遊んでみないとわかんないよな!原則論!

よし自分で遊べ!

という感じで遊びまして、感想はすでに長々書きました。

『白鷺城/ホワイト・キャッスル 』小さめの箱にボードゲームらしさがぎっしり詰まった手堅い和物! 感想とゆるふわプレイ向けアドバイス【90点】 - #ボードゲームたのしいね

9手番しかないと言われると何もできない気がしてくるけど、コンボが決まることがあるので最後には思っていたよりずいぶん遠くまで行けるようなゲーム。

評判の良さに違わず、実際に出来は良いと感じた。そして好きな人は多いだろうと思います。評判を信じて遊んでみて損のない作品ですね。

いまは市場在庫が枯渇気味なようだけど、日本語版もうすぐ再販される(CMON JAPANさん曰く3月)みたい。よかったね。

 

 

イン・ザ・フットステップ・オブ・ダーウィン ダーウィンと歩む「種の起源」

例えば箱に長々と『イン・ザ・フットステップ・オブ・ダーウィン ダーウィンと歩む「種の起源」』とあったとき、あなたはどう呼ぶ?案件その2。

どうやらメーカー的な正式名称は『イン・ザ・フットステップ・オブ・ダーウィン』でいくみたいです。(参考URL:イン・ザ・フットステップ・オブ・ダーウィン Gigamic PLAY Department Store

検索したい人の気持ちをどう考えてるんだ?

まあ別にどうでもいっか!

幸運にも予めの興味を持ってここにたどり着いたあなたに概要を説明するならばこれは、プレイ時間20分という表記からの安易な想像に反して、箱は大きめで内容物もタイルやトークンがぎっしり、それらにしっかり凝ったアートワークがあしらわれたハッピーなゲーム。

手番に1枚タイルを取って自分のボードに配置、色や種類でパズルとビンゴを楽しみます。

ゲーマーが遊ぶには物足りないかもだが、できた余裕でイラストや資料を堪能してくれればよいのではと思う。

大人の初心者や小学生などと遊ぶ環境があるようなら手元に置いておくと、きっとクリティカルに活躍する機会がありそうな代物ですよ。

 

 

 

サンファン2

約束された面白いゲームです。やらなくてもわかってるんだ。

でも予約で買ってからずっと積んでたのはさすがに不本意だよね。手に入れてすぐスリーブに入れてからようやく遊ぶまでに、3年と3ヶ月の月日が流れた…!

このゲームはもともと『プエルトリコ』という有名ボードゲームのカードゲーム化企画で制作されたんだそうで、想像以上に出プエルトリコの味がします。

そのコンテストで採用されなかったが、別ゲームとして世に出た『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』とはしっかり違う味になっている気がします。なにが私にとっての味の違い、ゲーム体験の差になっているのかを考えると不思議な感じがしますね。

ところでプエルトリコっていうのは、「バリアブルフェイズオーダー」と呼ばれるゲームシステムで有名。そのシステムを採用してるゲームはたいていは「手番の人が選んだアクションをみんなでやるよ、ただし手番のひとだけすこしお得だよ」みたいなルールになってます。

他の人は選ばれたアクションによって「ちょうどそれがやりたかった」という感じに得をすることもあるだろうし「いまはそれできないよ~」とまるっと手番損みたいな目にあったりします。

そんなバリアブルフェイズオーダー感を、祖たるプエルトリコ同様にしっかり味わえるのがサンファン2なのです。

ゲームの感想ですか?

約束された面白さだってば。

 

 

ディスコルディア

こりゃあ私の好きなボドゲのひとつになりましたね。

ラウンドごとに迫りくるワーカー軍団を手際よく建物に配置。

なるべく残さず使い切れた人が勝ちだよ!というゲーム。

毎手番、振られたサイコロ2~3色から1つを選ぶ。そして1~6の出目に割り当てられてる複数のアクションから1つを実行します。

全体で15手番しかないし進捗がしぶめなので、説明書に書いてある「0個になった人は即勝利」のルールは初プレイ時には正気を疑っちゃう。

でもまあ慣れてくると、あ~うまく回ればできるのかもな?という気もしてくる。

細かいルールが多めですが直感に反することは少ないようで、ゲームにはあまりストレスなく慣れていくように思います。

二版になってダブルレイヤー化したのも、ストレス低減とプレイの気持ちよさにつながってるように思う。

ダイスを選ぶようなゲームはたくさんあるけど、このディスコルディアにはならではの味わいがある気がする。

時代背景の解説もあって愛着が増すよね。

 

 

ディスコルディア:拡張 マグナ

基本ゲームでは全プレイヤー共通だった個人ボードを、1人ずつずつ異なるものに変更できる拡張。

私ったら初期能力に差がつく要素が大好き侍なので、喜び勇んでゲムマで買っておいた。どうやらイベント後すぐに買えなくなったようなので、やっぱり買っておいてよかったな~。

さて遊んでみると、初期能力と意気込みほどにはプレイ感が変わるものではありません。

ボードの初期設定や得られるボーナスが異なるから、組み立ては変わるけどまあ同じゲームをしているなという気持ちにはなりそうですね。

「あんまり使ったことない要素にアドバンテージがありそうだから、今回はそこに力点を置いてやってみようかな」というような、繰り返しプレイにおける気分転換を促すような拡張ではあると思う。

そうでなくとも、自分のプレイスタイルの好みを伸ばすようなボードだったらそれはそれで「やったるか!」みたいな嬉しみがあるものです。

説明書にそれぞれのボードに歴史的資料みたいなのが載ってるのも、ゲーム的に割り振られたのかな〜みたいな味気なさがなくなるから良いよね。

他の拡張要素として、新しい個人ボードとは別に、ラウンドごとの「ゲルマン民族の襲撃」のようなペナルティが重くなるモジュールもある。

基本と合わせて10回以上遊んでますが、私の環境ではゆるふわプレイが好まれるのでペナルティの追加はしてません。

でもワーカーを多く置くチャンスも増えるモジュールではあるので、ペナルティマシマシゲームが許される機会にはぜひ味わってみたいなとは思います。

そういえばトータル8回目くらいで0ワーカー即勝利も達成できたな。特に強くなってるわけじゃないので、拡張のボードじゃなくてもできるはずと思った。

個人的にはメインボードのランダムセットアップを増やすモジュール(出目ボーナスをいじったり発展アクションの出目を変更するようなやつ)があるともっと嬉しかったな~。

 

 

2月の思い出

アクアパーク品川というところに初めて行きました。水族館のつもりで行ったのですが、入場初手でフライングパイレーツやメリーゴーラウンドが設置されており、チケット買うところ間違っちゃったかと思って焦っちゃったな。その先の階段を下ったら唐突に水族館が始まりました。混んでいたけど、本格的なイルカショーが見れたのが特に良かった。

それから冒頭の画像はジブリ美術館。これまた私は初めて行きました。たまたまチケット予約開始時日に申し込んだのでなんとも思っていなかったけれど、現地に行ったらハチャメチャに行列ができていて、こんなに競争率が高い施設なんだ~!と思った。難なく入れて良かった。

そういえばジブリ美術館ができるって時、オープニングスタッフに申し込むか迷ったことを思い出した。給料が安いし通勤としては遠そうだからやめたんだけど、行ってみたらやっぱり遠かった。働いたら絶対面白かっただろうけど、やっぱ仕事としてはやめておいて正解だったんだろうな~。

ボードゲーム的な振り返りとしては、数はこなせなかったけど充実感のある月でした。MVPを選ぶならディスコルディアかな。1月のMVPとか選んでなかったけどどう考えてもマーチャントオブエクスプローラーズ。毎月これくらいは遊んでいきたいものよ。

なるべく新作をやりたい気持ちはあるんだけど、積んでるものがたくさんあるからそうもいかないな。気に入ったものをときどき振り返って遊びたい気持ちもある。

3月は忙しそうですが、なるべく充実感を求めていきたいとは思うよね。いま思いつくだけでデューンの拡張とかリバイブの拡張とか予約してるから、基本もやれてないからその辺を遊べたらなと思っています。

それじゃあまたね。

 

 

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この記事を書いたのは、なかよし☺(東京なかよしデザイン)

 

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