ごきげんよう、なかよしです。
2009年のゲームとはいえ、もはや古典の名作感もある『フィンカ』。
地中海に浮かぶマヨルカ島の農夫となって、果物を収穫したり配達したりするボードゲームです。
遅ればせながら遊ぶ機会があったので、感想を書きます。
どんなゲーム?
果物を収穫し、それを配達することで得点していくゲームです。
手番にできることは収穫か配達かの2択。
収穫するときは、ぐるぐる循環するマスの上でコマを動かします。
コマの動かし方は決まっていて、動かしたいマスのコマ数が歩数、たどり着いたマスのコマ数が収穫数です。
もらえる果物は6種類あり、どれがもらえるかはマスに描いてあります。
なのでプレイヤーが考えるのは、どのコマを動かすか、ということです。
特定のマス間でコマを移動させることが、配達に必要な「ロバの荷車」を受け取る条件にもなっているので、気にしていきましょう。
配達するときは、ロバの荷車を1つ支払い、合計6個までの果物を配達できます。
配達先はボードのエリアごとに置かれたタイルに、必要な果物1~6個の組み合わせで示されている。
条件を満たせればそれを支払ってタイルを受け取ります。ゲーム終了後、タイルに書かれた得点を合計します。
得点源は配達タイルだけでなく、1~6の配達タイルを1揃いでもらえるボーナスタイル、地域ごとの配達をすべて終えるたびに誰かがもらえる集会所のタイルにも点数があります。
プレイ人数に応じた回数、集会所タイルの決算が起こるとゲーム終了。
もっとも合計得点が高い人がゲームに勝利します。
たのしいね、ゲームの感想!
古き良きゲームですね~。
10年以上前のゲームのことを古いって呼んでも良いのかな? まあいいよね??
楽しい悩みどころが盛りだくさん。
ルールがシンプルで見通しがよいので、手番のたびに考え込みます。
自分のタイミングでたくさんもらえる果物が必ずしもいま欲しいものではなかったり。
自分が先に配達を済ませる代わりに相手の大量収穫を許してしまっていいのか?といった判断を迫られたり。
安易に配達したら相手にボーナスタイルを譲る結果になってしまうんじゃないかとくよくよしたり。
そうやって積み重ねる1手番の影響は重めに感じますが、全体が長いゲームではないので遊びやすいほうだと思います。
果物を取るかロバを取るかでこまめに悩むほど、「ロバの荷車」のルールが効いてくるのもルール読んでいただけでは気づかなかった味わいでした。
ゲーム中に各プレイヤーが1回ずつ使える4つの特殊能力も、ここぞという使い所で活かせるととっても気分が良いです。
たっぷりの悩みどころと、そこから先はしょうがないねと思える運の大きさ。
カラフルな果物コマもじゃらじゃらしているので、見た目がにぎやかなところもいいですね。
初心者にもおすすめしやすそうですし、名作扱いされている理由がよくわかりました。
遊べて良かったです!
拡張:エルラズル について
いま手に入る2018年の再販版には、最初から同梱されている拡張です。
いくつかの独立した要素が含まれており、モジュール扱いで好きなものだけ混ぜることができます。
どれも劇的にゲーム体験を変えるものではないですが、あれば初期セッティングのバリエーションも増えるし、遊んでいてゲームが膠着しにくくなりそう。
たいていは、配達タイルや収穫マスの偏りを緩和する方向でルールを調整するような内容です。
無料で取れるくせになんだかちょっと損した気持ちになる「干ばつタイル」のことはまだよくわかってないですけど、それ以外は拡張を含めて遊ぶほうが、私は好みでした~。
『フィンカ / Finca』
2-4人用 / 約45分 / 10歳以上
Designer: Wolfgang Sentker, Ralf zur Linde
Artist: Franz Vohwinkel
Publicher: franjos Spieleverlag(2018)
Finca | Board Game | BoardGameGeek
この記事を書いたのは、なかよし☺(東京なかよしデザイン)
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