最近、流行の兆しを見せているボードゲーム。
ところでボードゲームって、毎年どれくらいの新作が出てるかご存知ですか?
いろいろな流通の形態があるので正確な統計を取るのは難しいのですが、出版、再版のすべてを合わせたら、世界ではなんと毎年5,000タイトル以上の新作が登場していると言われているんです。
…そんなに多いの!?
しかもここ十数年、どんどん出版の規模が増えているんですって。
海外から日本に入ってくるものと、日本国内だけで売られるような小規模タイトルのみにしぼっても、1,000タイトルくらいあるのだとか。
…そんなに多いの!?
そんな中から自分や仲間が遊ぶのに、どうやって適したものを見分けるか。
そういった話って重要じゃないですか?
今日は、ボードゲームを始めようと思っている方や、始めたばかりのみなさんが、自分でボードゲームを選ぶときにすこしでも参考になる話をしたい!
- 【前提】世間の評判と自分の評価は違う(かも)?
- 【準備】探してみよう、調べてみよう。
- 【ポイント①】 遊べる「人数」を気にしよう。
- 【ポイント②】 必要な「時間」を考えよう。
- 【決め手】あなたの「好み」を大切に!
- 【裏ワザ】あなたの「好み」の活かし方!
- 【まとめ】
【前提】世間の評判と自分の評価は違う(かも)?
前提として。
「世間でめっちゃ面白いと評判のゲームでも、自分には合わないことがある」
ということは覚えておいてね!
音楽に例えてみましょう。
どんな人気のミュージシャンの曲でも、どんな大好きなアーティストでも。
アルバム1枚を実際に聴いてみたら、そうでもない曲があったりするでしょう?
ところで音楽CDの例って、2020年も通用するものだろうか?
ええと、とにかく大して人気がない曲でも、自分は好きだなあとかありますよね。
ボードゲームも似たようなものです。
伝えたいのは、最終的に、世間の評判は関係ないってことです。
そのゲームをあなたが楽しく遊べそうかどうかが一番大事です。
さあ、あなた自身でボードゲームを選びに行きましょう!
【準備】探してみよう、調べてみよう。
行けるときがあれば、実際に店頭に行ってみるのもよいでしょう。
今ならまずは直接、ネットショップのボドゲ売り場へ。
例えば▼
そこで「イラスト」でも「タイトル」でもいい。
あなたが気になるゲームを探します。
たくさんチェックするのは大変だから、まずは1ページ目から1つだけ選ぶくらいのつもりでいいと思う。
そしたら気になった作品のことを、Google検索してみましょう。
メーカーさんの公式ページや、誰かのブログ、もしかしたらYouTube動画もあるかも知れません。
自分にとって親しみやすいサイトを見つけたら、そこからさらに他の記事を観ても良いかも知れないですね。
好きな芸能人が遊んでいるのを見つけるかも知れないです。
そうやって「あ!」と思うゲームや、自分が気になるポイントを増やしてください。
直接売り場に行くことの大きなメリットはもうひとつあって、それは「いま買えるボードゲームを選べる」ということです。
レビューサイトや感想サイトばかりチェックしながら、めちゃくちゃ調べてすごく気に入ったものを、いざ買おうとしたら「絶版!」なんてことはよくある話ですからね。
そんなこんなで、準備がある程度進んだら、次は慣れた人がそういう風にボードゲームを選ぶときに気にするポイントをお伝えしていきます。
【ポイント①】 遊べる「人数」を気にしよう。
遊ぶための条件の中で「人数」は、最も大事なことの1つ!
自分がそれを何人で遊びたいか。
誰と遊ぶつもりかをイメージしてみてください。
もし「2人」で遊ぶ場面を想像しているのに、「2〜10人」のゲームを候補にしているあなた!
もしかしたらちょっと不本意なことになるかも知れません!
実は、大抵のゲームは最大人数あたりが面白いことが多いんです。
さきほどの「2~10人」なら、きっと6人以上は欲しいところですね。
そういったプレイ人数に幅のあるゲームでの2人プレイは、そもそも保険というか、オマケモードみたいな内容だったりします。
2人プレイ用に、ルール変更があったりするのはいい方ですが、とにかく人数に寄って手応えがかなり変わってくることはよくあります。
▼関連記事
【コラム】「2人~」表記の罠 - 2人で遊べるボードゲームを選ぶコツ! - #たのしいね
もちろん作品に寄るので、これらは目安ですけど。
2人で遊びたいなら、2人専用の作品を優先的にチェックしてみましょう。
3人なら、2~4人用はきっとバッチリですね。たまに3人専用もあります。3~5人用みたいなものは、少し窮屈かも知れません。
4人なら、2~4人用はもちろん良さそうですし、ここまで来ると3~6人やそれ以上の作品も悪くない感じになるかもです。
とにかく、遊ぶ人数に合わせたゲームを選ぶことは大事です。
※この記事の終わりに「人数別おすすめ」をまとめています。ぜひ参考にしてね!
【ポイント②】 必要な「時間」を考えよう。
次に重要なのは、時間です。
何も考えずに「ボードゲーム」で検索したら「カタン」というゲームがよくヒットしませんか?
有名ですし、オススメされやすいボードゲームです。
せっかくなので例にあげることにして、さっそく時間を気にしてみましょう。
さて、カタンの箱を観ると「プレイ時間:約60分」と書いてあります。
ハードルたっか!
…と思いました?
追い打ちを書けるようですが、慣れた人が実際にカタンを遊ぼうと思ったときの時間の想定は、こんな感じになります。
1, 説明書を読んで理解するのに1時間くらいは掛かるかな、と想像します。これは遊ぶ前日までに済ませておくことが多いです。
2, 当日、いざ遊ぶ前に、メンバーとルールを確認するのにまた1時間くらい掛かるかな、30分くらいで済むかな、などと考えます。
3, 実際にカタンのプレイ時間として60分より少し多めにみないとな、などと考えます。前後に準備や片付けも必要ですからね。
こうやって、初めての場合、当日だけでも合計2時間以上を想定して「これから遊ぶぞ!」という決意をします。
慣れた方には、どうってことない時間なんですけどね。
ハードルを感じる方にはきっとかなり高いハードルかも知れません。
だから始めのうちは、いきなり「60分」と向き合うよりも、「10~15分」「20分」などと書かれたゲームのほうがオススメしやすいです。
それくらいのゲームなら、30分もあればその場でルールを理解して、1回目を遊ぶことができるでしょう。当日初めて箱を開いて、みんなでルールを確認しながら遊ぶのにも負担が少ないはずです。
逆に「5分」とか書かれてるゲームは気をつけてほしい。
もしかしたら極度に上級者向け(「わかってる」人)か、あるいは激しいアクションです。これからボードゲームをやっていこうという人には難しいことがあるのです。
【決め手】あなたの「好み」を大切に!
『センチュリー:イースタンワンダーズ』- アークライト(2018)
「人数」と「時間」の話、参考になりそうでしょうか。
ここまでに紹介したのは、せっかくのボードゲーム選びで、大失敗することを極力回避するためのポイントです。
いくら人数や時間を気にしたって、実際のプレイにもとづく個人の好みを超えられるものではありません。
大失敗はノウハウによってなんとなく避けることはできるでしょう。
でもたまたま遊んだときのたまたまの展開や小さな失敗や成功、そして大成功は、実際の経験で導いていく必要があります。
最後は、あなたの好みかどうか、実際に遊んで確かめるしかないのです。
【裏ワザ】あなたの「好み」の活かし方!
最後は、これまでと逆の方向のアドバイスをします。
あなたの好みを活かすためにどうするか?
この記事の最初の【準備】のときにはきっと、ゲームの世界観、箱や中身のビジュアル、遊んでるときの写真なんかを観て気になったわけじゃないですか。
「人数」や「時間」の話で、候補から外してしまったかも知れない。
でもそのゲームの評価を最後に決めるのは「あなたの好み」だという話をしました。
だからさ、「人数」や「時間」の方を、あなたの好みに合わせちゃお。
「2~4人」のゲームなら、思い切って4人誘っちゃいましょう。
「60分」必要だと言われたら、2時間以上の余裕を持ちましょう。
いうまでもないことですが、誘う仲間の興味も検討材料にすると良いでしょう。
あなたが気になるゲームを、あなたの好きな人たちと遊べたら、それはもう結構な確率で楽しい日になると思うんですよね。
例えゲームがハズレだったとしても、です。カラオケやボーリングに行ったって、イマイチになる日だってありますからね。恐れずに!
さらにおせっかいなアドバイスを重ねるなら、せっかく遊べるセッティングをするときは、続けて2回は遊べるように準備してみましょう。
ルールを覚えながら遊ぶ1回目より、だいたいわかった2回目からは、じゃれあう余裕もできるくらい断然面白くなることが多いんですよ。
【まとめ】
この記事で書いたゲーム選びの話は、大きくこんな4つのポイントでした。
・他の人の評判は当てにならないこともある。
・時間や人数を手がかりにするのは精度が高い。
・気になったら、なるべく自分で遊んで確かめよう。
・遊びたいゲームには、最適な環境を用意しよう。
あなたも気になるゲームをみつけて、気の合う仲間と遊んでみてね!
何かとインドアで過ごすことの多いこの時期です。
なにかのきっかけでボードゲームに縁の増える方も多いかな、と思って、今日はこの記事を用意しました。
さあ。
ボードゲームを選んで買うも良し!
同居家族と遊ぶもよし!
いつかカフェやショップにいくもよし!
いっそイベント参加を検討するもよし!
よいゲームライフを!!
※この記事は、お子さまと遊ぶ時や、子ども同士で遊ぶゲームのことは、想定していません。それはぜんぜん別の角度の話になりそうだから、また今度ね!
この記事は、
まことが2018年秋くらいにざっと書いたものをよく寝かせ、
なかよしが2020年春に編集して公開しました☺
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