#ボードゲームたのしいね

全作オススメ! 遊んで楽しかったボードゲームのことを、ボードゲーム作家が2人がかりで書き綴るご機嫌なブログです☺

【特集】『センチュリー:東から西へ Part3』 「スパイスロード」+「イースタンワンダーズ」+「ニューワールド」【120点】

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センチュリー全3部作の
日本語版発売を記念して
シリーズ制覇に挑戦しました

全部で7つの遊び方のうち、
今回はその7、完結編!

いよいよ3部作の全部入りです!

第1作『スパイスロード』
第2作『イースタンワンダーズ』
第3作『ニューワールド』

そのすべてを合わせた遊び方

 

スパイスを商いしていた商人たちは
海を渡り島々をめぐりながら
コーンやタバコを扱うようになります

デッキ構築、ピックデリバリー、
そしてワーカープレースメントという
特徴を持った3作

これまで遊んできた
それぞれの組み合わせの良いいところを
兼ね備えながらも

どの組み合わせで遊んだときとも異なる
新しい体験を味わうことになりました

 

▼センチュリー特集の記事はこちら
センチュリー特集

 

どんなゲーム?

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手番に行うことの基本は
「ニューワールド」と同じ

自分の手番には
手駒を労働させてアクションするか
あるいは休息で手駒を呼び戻すか
どちらかを選ぶ

 

大まかな流れとして
「ニューワールド」の要素で得た資源を
「スパイスロード」や
「イースタンワンダーズ」の要素で
効率よく変換していくことになりますね

「スパイスロード」の商人たちと
交易して資源を変換したり

「イースタンワンダーズ」の島々で
新たな資源を得るべく海を渡ります

得点する方法は、
集めた資源を勝利点カードと交換するか
ボーナスタイルを利用するしかありません

 

「スパイスロード」の要素では
「東から西へ Part1」で登場した
自分だけの「貿易路」はありません

労働コマを配置することで
獲得した商人カードは
すぐさま1だけ利用して捨札にします

この捨札が4枚たまるたびに
ボーナスタイルがもらえます

 

「イースタンワンダーズ」の要素では
労働コマを配置することで
船を公開させることが出来ます

立ち寄った島で取引所を建てて
資源を変換したり

個人ボードで条件を満たすたびに
ボーナスタイルがもらえます

 

ゲームは、誰かが勝利点カードを
8枚集めたラウンドで終わります

勝利点カード、個人ボード、
探検タイル、ボーナスタイル、
そしてゲームの最後に残ったキューブ

それらから得られる勝利点を合計して
もっとも高い人が勝ちます

 

たのしいね、遊んだ感想!

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驚くほどたのしいフルゲーム

これがセンチュリーの真価

フルセンチュリー

 

もちろんまず1回ずつは
それぞれの単体ゲームを
遊んでみることをオススメする

そしたらフルセンチュリーの
ルールは80%くらいわかっていることになる

3つを合わせると少し多いように思えるけど
1つずつを遊んでれば知ってるってわけ

このフルセンチュリーが
最初から1つのゲームとして出ていたら
ルールの多さに「うぇー」と
思う人もいたかもしれないが

普段から重たいゲームを
遊んでる人にとっては簡単な部類

なにせ1時間くらいで遊べるしね

 

ひとつずつでもよし

ぜんぶ合わせてもよし

そう
わかりますよね

これは「アベンジャーズ」です

マーベル・シネマティック・ユニバースです
まったくおんなじ

まず「アイアンマン」を作り
「アベンジャーズ」という映画を撮るための
布石を打ったんです

なんでかって?

映画をご覧になった皆さんは
ご存知の通り

「アベンジャーズ」の登場人物は
大変魅力的なキャラクターばかり

最初から「アベンジャーズ」1作で
すべてのキャラクター紹介をいれたら

、、、、大変でしょうね

だから先に
お披露目ムービーを作ったわけです

それぞれのキャラクターを
詳しく紹介しつつ
愛してもらえるような物語を

このセンチュリーシリーズは
それによく似ています

 

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ボドゲ界の「アイアンマン」こと
「センチュリー:スパイスロード」が
世に出た時

「これは3部作で、すべてのゲームが混ぜて遊べる」という
かつてない画期的な発表がありました

僕らは驚き
そして喜んだけれど
本当にそんなことができるのか
疑問もあった

小手調べに1作目
「スパイスロード」を遊び
「なんだこれ!このクオリティを3作も出せるのか?しかも混ぜるの?」
とびっくりしました

期待まじりに
続く2作目「イースタンワンダー」を遊ぶと
もはや不安は完全に期待になった

「1作目とぜんぜん違うし面白い!しかも混ぜたら味が変わる」

そんなことあります?

いままで体験したことのない
たのしさがありました

3作目が出るまでには随分時間が経ち
たくさんのゲームを遊びながら待ちました

3作目を遊ぶ日には満を持して
すべての作品をフルコースで遊ぶことを決めました

そしてそれはとてもリッチな体験だった

 

人生には良い出会いがある

それはゲームを作ってくれた人もそうだし
説明してくれた人もそう
遊んでくれた人もそう
このゲームを売ってくれた人もそう

まだまだこの3部作を
もっともっと遊んで行きたい

そう思ってますよ
色んな人と味わいたいね

 

ボードゲーム出版数が肥大していく昨今
このゲームは早くも過去のものになりつつある

3作目を遊んだ人、そんなに多くないのでは?
フルセンチュリーを味わえた人、
どれくらいいるのかな

でも

もっと遊ばれていいと思うし
60分の濃厚体験したいでしょ

とても信じられないと思うけど
慣れたら45分でも遊べるはず

 

センチュリー:東から西へ Part3 / Century: From East to West Part III
2-4人用 / 8歳以上 / 約45分
ゲームデザイン:Emerson Matsuuchi
アートワーク: David Richards, Fernanda Suárez + Atha Kanaani, Chris Quilliams
メーカー: アークライト (日本語版 2019)

Century: Spice Road | Board Game | BoardGameGeek
Century: Eastern Wonders | Board Game | BoardGameGeek
Century: A New World | Board Game | BoardGameGeek

 

 

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