#ボードゲームたのしいね

全作オススメ! 遊んで楽しかったボードゲームのことを、ボードゲーム作家が2人がかりで書き綴るご機嫌なブログです☺

銀河帝国の未来をサイコロに託そうよ『ロール・フォー・ザ・ギャラクシー』【120点】

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大宇宙を舞台に
自分の銀河帝国を作るゲーム

そのサイコロ版です

帝国を栄えさせるために
いろいろな惑星や技術などを
手中に収めていこう

 

ダイスアレンジの元になった
『レース・フォー・ザ・ギャラクシー』は
とっても大好きなゲーム

そしてサイコロのゲームは大好き

共作家のトム・レーマンのことも大好き

こりゃー期待しちゃいますよね
日本語版がとうとう再販されたので
早速遊んでみました!

 

【目次】

 

どんなゲーム?

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まず説明書が
「宇宙語か?」ってくらい
頭に入ってこないかも

だけどこのゲームは
最高のゲームだから
信じて付いて来てほしい

やる事は
そんなに難しくはないけど
表現が独特なんです

 

ゲームの簡単な流れ

簡単に説明すると

①サイコロを振って
出た目ごとに分類して並べる!

②サイコロ1つを使って
今回どのアクションをしたいかを決める!

③選んだアクションを
全員同時に公開して実行する!

④次回のラウンドの準備!

この流れを誰かが
ゲームの終了条件を満たすまで
繰り返すだけです

 

ラウンドの詳しい流れ

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もうすこし詳しく
説明していきましょう

 

ラウンドごとにプレイヤーは
各自のサイコロを振る

持っているサイコロは
プレイヤーごとに内容が異なる

サイコロにはゲームの始めに
配られた惑星や技術により
最初からもっているものと

ゲームを進めていくことで
獲得して増えていくものがある

 

サイコロを振り分ける作業は、
各自の衝立(ついたて)を使って
他の人の手元が
見えないようにやる

自分のサイコロカップに
入ってるサイコロを
全部一気に振る

どの絵柄が出たか確認して
出目に対応した所定の位置に
振り分けていく

 

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ひとつ手に取ったら
「探査」「発展」「移住」
「生産」「出荷」のうち
やりたいアクションをひとつ選ぶ

振り分けている中から
出目は何でもいいので
どれでも好きなサイコロを
ひとつだけ手に取って
選択するアクションの場所に置く

 

全員が選択を終えたら?

衝立をどかして
一斉に公開!

全員が選んでいる
アクションを確認する

誰かひとりでも
選んでいるアクションは
このラウンド中、
全プレイヤーが行える

対応するサイコロの数に応じた
アクションを行おう

サイコロがなかったら
どちらにせよアクションはできない

また、誰からも
選ばれなかったアクションは

例えサイコロを
何個並べている人がいても

このラウンドでは
行えないことに注意

 

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アクションは
「探査」から順に行う

そして1つのアクションが終わるまで
次のアクションに進めない

基本的に全プレイヤーが
同時にアクションを処理できるけど
手番順が発生するものもあるので
説明書で確認してね

 

使ったサイコロは
個人ボードの指定の場所に置く

全部のアクションが終わっても
使われなかったサイコロは
自分のサイコロカップに戻す

全部のアクションが終わったら
次ラウンドの準備

個人ボードに置かれたサイコロを
お金を払ってカップに
戻すかどうか決める

タイルに置かれている
生産品扱いのサイコロなど
お金を払わずに
戻せるものもある

サイコロカップに
戻したサイコロたちは
また次のラウンドの最初に
振り分けることができる

 

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ここまでが1ラウンドの流れ

得点チップの山が尽きるか

誰かが所定の数の
「発展」または「移住」を
済ませたらゲーム終了の合図

それまで全員で
ラウンドを繰り返します

ゲームが終わったとき
もっとも点数が高かった人が勝ち

獲得している
得点チップだけでなく

自分の帝国が持つ
技術や惑星も勝利点として
カウントされるので
いろんな作戦を楽しみましょう

 

5種類のアクション

だんだんゲーム全体の
理解が進んできたでしょうか

全5種類のアクションも説明します

 

「探査」

これは袋の中から
惑星や技術のタイルを
ガチャ的にゲットするアクション

ゲットした新しいタイルは
各自のボードのタイル置き場で
古いタイルの下に
継ぎ足すようにして置く

すでに置かれている古いタイルが
一番上に来るようにする

このアクションでは
個人ボードに置かれているタイルを
捨てた分だけ余分にガチャできるし

ガチャに挑戦しないことを選んで
単純に2クレジットだけ
獲得することもできる

 

「発展」

個人ボードにストックした中で
1番上になっている技術タイルを
作るためのアクション

その技術を実現するために
タイルに表記されている分だけの
必要な数のサイコロを
送り込む必要がある

1回のアクションで
完成させる必要はないけれど
作業中のサイコロは
完成するまで返ってこない

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「移住」

個人ボード上
にストックしている
一番上の惑星を

新たに自分の帝国に
引き入れるためのアクション

やり方は発展と同じ

もちろんサイコロで
コストを支払う

 

「生産」

既に帝国の支配下にある
いずれかの惑星に
資源を生産するためのアクション

資源ことサイコロを
送り込むことで

そのサイコロは
その惑星が生産した資源になる

生産した資源は
出荷アクションや
帝国の特別な能力によって
お金や得点に変えることができる

 

「出荷」

惑星の上にある
サイコロこと資源を消費して
お金、または勝利点に
変換することができるアクション

このとき惑星の色と
サイコロの色が一致しているなどの
条件を満たしていれば
よりお得なレートで変換できたりする

 

たのしいね、遊んだ感想!

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しっかりと作戦を練るような
重厚なゲームを匂わせるくせに

手番ごとに感情の上下が
すごい激しい

宇宙に酔っちゃうくらい
とってもたのしいゲームです

 

サイコロを振った後に

「あの人ってきっと
このアクションするのでは?
だって惑星をたくさん
個人ボードに置いてるし」

とか予想するのもたのしいし

相手がやってくれるはずだと
勝手に予想していたアクションを
外したガッカリ感も凄い

衝立を外した途端に

「仕事しろー!!!」

とか叫んじゃう

 

そしてこのゲームは

拡大再生産
かつ
エンジンビルディングなので

基本的に
やった行動のほとんどは
自分にとってプラスになる

買えた惑星や
技術はどんどん役に立つ

ガチャだから
何もかも思い通りとは
行かないけど

自分の育てる銀河の中で
うまく噛み合った時には
思わず笑っちゃうくらいたのしい

本当にオススメです

 

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この
「ロールフォーザギャラクシー」は
『レースフォーザギャラクシー』という
有名なボードゲームの
ダイスゲームアレンジ版と
言われています

大きな違いは
サイコロ部分だけでなく
アクション選択時に
神の悪戯が物凄く
影響してくるところ

他にはなかなか無い
たのしさのある宇宙ゲームです

手軽さとギャンブル性と
重厚感が味わえます

 

ちなみに
「レースフォー」は
カードゲームであり

サイコロ版のこの
「ロールフォー」だけでなく

『ニューフロンティア』という
ボードゲーム版もありまして
そちらもオススメです

レース・フォー・ザ・ギャラクシーを
始めとする一連の宇宙シリーズと
世界観を共にするので

1つでも気に入ったら
ぜひ他のものでも遊んでみてね

このゲームならではの
専門用語や言い回しの数々も
ルールが分かってから見直すと
雰囲気を感じる役に立ちます

 

宇宙とかテーマ的にあんまり
好みじゃないかもだな〜と思った方は

レース・フォー・ザ・ギャラクシーの
元ネタである『プエルトリコ』や
その直系の『サンファン2』などを
お試しくださいませ

 

 

『ロール・フォー・ザ・ギャラクシー / Roll for the Galaxy』
2-5人用 / 約45分 / 13歳以上
Designer: Wei-Hwa Huang, Thomas Lehmann
Artist: Martin Hoffmann, Claus Stephan, Mirko Suzuki
Publicher: HobbyJAPAN(日本語版 2016)

Roll for the Galaxy | Board Game | BoardGameGeek

 

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この記事を書いたのは、まこと