宇宙
それは星々を繋ぐ航路
新たなエネルギー源である
未知のパルサーを見つけては
ジャイロダインを設置したり
エネルギー伝送アレイを組んで
即座にエネルギーを送る
…といった、
SF的世界観に満ちた本作ならではの
専門用語で説明しましたが
このゲームでやることは
なんと陣取りすごろくです
すごろくだけど
サイコロの使いみちは
移動だけではありません
だから宇宙を一切
旅することなく、
ひたすら送電などするだけで
ゲームを終えてもOKです
目次
どんなゲーム?
宇宙を股にかける時代になっても
エネルギーを握る奴が
1番儲かるんです
そういうわけで
企業の利益を最大にするため
ライバルよりも優れた
エネルギー供給システムを
作りましょう
エネルギーさえあれば
なんでもできるんですよ
そう、なんでも
ゲームは全部で8ラウンド
点数が高い人が勝ちです
各プレイヤーは
ラウンドの初めに
共有のストックから
サイコロを2つ選んで受け取り
各ラウンド1度ずつの手番には
それら2つを使い切ります
選んだアクションによって
さらにサイコロが使えることもあるし
貴重な資源を支払えば
好きなときに追加のサイコロを
手に入れることも可能です
サイコロの用途はすべて
何らかのアクション
例えば自分の宇宙船を
次の目的地までジャンプワープ!
つまりメインボードの
マスからマスに移動させたり
新たな特許、
つまりゲーム中に使える
何らかの能力や得点源を取得したり
あるいは電送機アレイと呼ばれる
特殊な得点源や定期利益の装置を
獲得したりします
アクションに必要なサイコロは
盤面で出目を指定されているため
なんでも好きなように
できるわけではない
そもそも手番に許されてる
アクション数が
ぜんぜん足りないのです
そのためラウンドごとに
最初に選ぶサイコロや
他の人よりも
先に選ぶ手番順の権利の確保
そしてサイコロの使いみちを
広げるような特許の取得も
重要になっていきます
遊んだ感想!
私はSFが好きなので
このゲームのように
星間航行が発達した世界や
エネルギー効率を考えて
利益を最大化させるような
ことも大好きです
本作の説明書を読み始めると
表面的な宇宙モチーフだけでなく
しっかりとした背景設定があり
出てくる用語も特殊だ
ということに気づくでしょう
特殊なんですけど
記述が大変丁寧なため
すごく遊びやすいことは
強調しておきたい
このわかりやすさ、
ルールブック・オブ・ザ・イヤーに
ノミネートしておきます
今年から「たのしいねアワード」に
説明書部門も作るんだ!
説明書の話に戻りますけど
読むときは、ゲームの盤面を
実際にテーブルの上に広げてください
そして指定されている動作を
実際にやりながら読んでみることを
強くお勧めします
そうすれば
「ボードに手をかざす」みたいに
こんなルールあるか?と
不思議に思える記述があっても
実際に遊んでみると
お、確かにわかりやすい!?
となるような気遣いだと
分かってくるからです
冒頭でも述べたように
このゲームは
陣取りしながら遊ぶ
すごろくを骨子にしてるので
ゲーム全体は
感覚で理解しやすいし
遊ぶときのストレスも
少なめなことに驚きます
選択肢の広さに対して
できることはとても制限があり
盤面にはかなりの
バリエーションが用意されているので
何度も遊びたくなる
ワクワクがいっぱいです
繰り返し遊ぶ中で
「今回は宇宙をたくさん巡ってやろ!」
とか
「特許をたくさんとってみよーかな」
とかとか
さまざまに筋道を考えて
試しながら遊ぶのも楽しそう
日本語版が
まだ普通にお店に並んでいる
いまのうちに
あなたもぜひ
パルサー2849 / Pulsar 2849
2-4人用 /14歳以上 /約60-90分
Designer: Vladimír Suchý
Artist: Sören Meding
Publicher: 日本語版 HobbyJAPAN (2018)
Pulsar 2849 | Board Game | BoardGameGeek
この記事を書いたのは、まこと