1920年代の架空のヨーロッパを舞台に
CEOとその幹部の能力を組み合わせつつ
めちゃくちゃ王道な
ワーカープレイスメントをやるゲームです
様々な要素を組み合わせて
やりたいことは、発電!
国営企業のCEOとして、
国家代表の威信をかけて
水力発電をしていきます
そのためには、
ダムから引いた水を使いたいのですが
他のみんなも同じ水を狙ってるんですよね
どんなゲーム?
ワーカープレイスメントというのは
自分の持っている労働者(ワーカー)を
ボード上など所定の位置に
配置(プレイスメント)することで
様々な報酬を得ていくような
ボードゲームのシステムのひとつです
例えばこのバラージには
タービンステーションという役割があり
そこにワーカーを配置することで発電ができます
タービンステーションのアクションでは
自分の持っているダムを動かし
接続されている導管から
水を送られた発電所が稼働する
発電量は送られた水の量と
導管の性能に依存している
そうやってこのゲームでは
ワーカーを配置しながら
ダムを建設したり
貯水量を増やしたり
導管を繋げたり
発電所を設置するのですが
それぞれワーカーの他にも
別途で支払うコストが必要です
コストとして
手持ちの「掘削機」や
「コンクリートミキサー」を
利用するのですが
このコストの支払い方にも
このゲームならではの特徴がある
なんと個人ボードの横に
ホイールのようなものがついており
建設したい建物のタイルと
建設に必要なコストをその上に置きます
何かを建設するたびに
ホイールを時計回りに1目盛まわす
このとき支払ったタイルや建材は
ホイールが一周回ると
手元に帰ってくるんです
建設すればするほどホイール回りますし
ホイールを単体ですすめるようなマスもあります
基本的にはたくさん発電してれば勝利に近づきますが
得点の手段は多岐にわたるので
発電だけでは勝てないかも知れません
たのしいね、遊んだ感想!
あまりに楽しいから
続けて2回遊びました
そんな貴族みたいな日があってもいいね
最初から手元のワーカーが
12個もあるから
「わー!なんて楽そうなゲーム」と
思って遊び始めたらおお間違い
つねに
「えー!足りない!何もかも足りない」と
言い続けるハメになりました
ゲーム中、
先々の見通しはかなり良く
すべての要素が人類の頭脳
ギリギリに収まっているため
「考えたらわかるんだ、
わかるけど、これ全部考えるのか?」
って悩ましくキリキリする感じです
あの場所に発電するなら
ダム建てておかないと水ないし
とはいえ金もないな
あ、建材もない
じゃあ先に建材をもらっておくと
あー建てる人が足りなくなったーみたいな
たのしい悩みで
頭が煮える
一風変わったルールで
遊ぶ時間も長めではありますが
遊び始めたらそこまで難しくはありません
ダムって聞いたから
地味だと思ってたけど
ゲームのグラフィックはかっこいいし
システムは堅実だし
これは非常に面白いゲームでした
バラージ / Barrage
1-4人用 / 14歳以上 / 約60-120分
ゲームデザイン: Tommaso Battista, Simone Luciani
アートワーク: Antonio De Luca
メーカー: テンデイズゲームズ (日本語版 2019)
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この記事を書いたのは、まこと