「ワーカープレイスメント」とは
ボードゲームにおける
メジャーなジャンルのひとつ
その開祖の1つと言われるのが
『ケイラス』というゲーム
今回遊んだ『ケイラス1303』は
「ケイラス」のリメイク作品です
2020年の初夏に
日本語版が出たばかり
基本的には
同じゲームですが
アートワークが
一新されただけでなく
ラウンド数やコインが減って
プレイ時間短くなっていたり
「人物」という
特殊な能力の要素が
追加されていたりという
変更がなされています
とはいえ
旧作を遊んだことは
まだありませんが
私はこのリメイク版を
とても気に入りました
どんなゲーム?
ケイラスの地で
城の建築に従事する者たち
築城や城下の発展に
どれくらい貢献できたかで
これから先のプレイヤーの
人生が決まります
テーブルの真ん中に
大きなボードを置いて
みんなで囲んで遊ぶ
このゲームでは
ワーカーを仕事場に配置して
より効率の良い仕事を
させることを目指します
ラウンドごとに
4つのステップを
9回繰り返したらゲームが終わる
そのとき最も名誉点を
稼いでいた人の勝ちです
各ラウンドの4ステップとは
①ワーカーを仕事場に配置する
②ワーカーが各所で働き、報酬をもらう
③資源を献上することで名誉と恩恵を得る
④家を所有したり記念碑を建てたりする
①では自分の色のワーカーを
空いてる場所に配置する
全員がパスしたら次のステップ
②配置したワーカーが
手前から順に
ストックである野営地に
戻っていきます
このとき監督官よりも
後ろに配置されていたなら
報酬を受け取ってかえってきます
門から順に処理されるので
配置する順番にも気をつけたいです
施設に配置されている
ワーカーがすべてなくなったら
次のステップ
③肉を含む3種類の資源を
献上すると名誉点を
5ポイント獲得します
ラウンドで最も多くの
資源を捧げた人には
恩恵も与えられます
ただし、このステップに
参加するためには
ワーカーを配置しておく
必要があるので注意
④では、働く場所を
邸宅として所有したり
自分の邸宅を記念碑に
建て替えたりします
最後に野営地から
各プレイヤーごとに
ワーカーを受け取り
次のラウンドへ
たのしいね、遊んだ感想!
やっぱり計画を練って
何かが拡大再生産したりして
結果として
よかったり悪かったりするゲーム
私は好きみたいです
このリメイクで
初めて登場したという
「人物」の能力は
監督駒を余計に動かして
相手の考えを台無しにするなど
割と強い
でも恩恵によって
新たな人物を得られたり
他の人から
奪うこともできたり
などなど
10数年前のゲームらしい
攻撃的な要素もあり
なかなかの意地悪もできる
面白い仕上がり
驚いたのは
働きに出かけたワーカーが
使い捨てなこと
帰ってこないんですよ
働いたら
野営地に行って
キャンプしてんの
なんで???
一定数は
ラウンドの終わりに
配布してもらえるものの
当然ほしい数には足りず
資源を手に入れるためには
ワーカーが必要で
ワーカーを手に入れるためにも
ワーカーが必要で
あるいは資源を支払って
ワーカーを得るような場面も
多々起こる
ゲームの展開によって
「職場環境」って大事だ!
とか思ってたら
「時代は黄金」
金を手にしたやつこそ王者
みたいな時期もあり
ケイラスの街の発展とともに
成長期のベンチャーで働いてる
みたいな気持ちになります
創業者社長こと、わたし
自分の会社の経営が
安定軌道に乗る頃には
ゲームが終わって勝敗がつく
それって現実より
ずいぶん優しいのでは
あなたもワーカーを
より良い環境で働かせませんか
ケイラス1303 / Caylus 1303
2-5人用 / 12歳以上 / 60-90分
Designer: William Attia
Artist: Andrew Bosley
Publicher: ホビージャパン (日本語版 2020)
Caylus 1303 | Board Game | BoardGameGeek
この記事を書いたのは、まこと