あの大人気ボードゲーム『テラフォーミングマーズ』がカードゲームになりました!
といっても、ボードはあるし、そもそもテラフォーミングマーズをほとんどやっていない私は、カードゲームになったからといって何が変わったのかっていうことを言い切れないのですが…?
発売日に遊ぶ幸運に恵まれたので、感想を書いていくことにいたします!
どんなゲーム?
プレイヤーは、人類の叡智を結集して挑む、火星のテラフォーミング計画に参画する企業のひとつです。
テラフォーミングとは、他の惑星などを地球のような人類が生活できるような環境に整えること。
気温が-30度から8度以上へ、大気の酸素濃度が0%から14%以上へ、そして乾いた地表にに十分な海洋が広がったら、計画は成功です。
それがゲームの終わりで、それまでに各プレイヤーがどのくらいテラフォーミングに貢献できたかを競います。
手番順などはなく、全員で同時に進行していくゲームです。
ゲームのはじめに、自分が担当する企業を決めます。
企業によって初期資源や、得意としそうな分野がある程度定まりますが、無視して自分のしたいことや、運の向きそうな方を目指すのも自由です。
準備ができたら、ゲームの終わりまでラウンドを繰り返します。
各ラウンド、各プレイヤーは「①開発、②建設、③実行、④産出、⑤研究」のいずれかのアクションで何がしたいかをカードで選びます。
①開発では、手札から緑色のカードをプレイします。緑色のカードは主に資源収入を増やすカードです。
②建設では、手札から赤か青のカードをプレイします。即時の報酬や永続的な効果、特別なアクションなどを持つカードです。
③実行では、カードに記されたアクションを実行したり、獲得した資源を支払ってテラフォーミングを進めることで、得点したりすることができます。
④産出は、現在の収入に応じた資源を得ます。
⑤研究では、手札を増やすことができます。手札はカードをプレイするときにも得られる場合があります。
誰かが選んだアクションを、全員で行っていきます。誰も選ばなかったアクションは、そのラウンドでは行われません。
プレイしたカードの報酬や、③実行によって得点を重ねていきます。
メインボードに示されている温度、酸素濃度、海洋面積の3つの指標をすべて満たしたとき、そのラウンドでゲームが終わります。
得点を集計し、点数の高かったプレイヤーがゲームに勝利します。
たのしいね、遊んだ感想!
初回プレイだったのでまだ雰囲気に馴染めていない気がぬぐえず、いろいろ言い切れないところはありますが。
もっと遊べば、もっとどんどん面白くなりそうなゲームですね~!
特に後半~終盤、プレイして広げたままのカードが多すぎて、遊ぶのに差し支えそうなくらいの複雑さがあるのでは?という印象が芽生えていました。
でもおわって振り返ると、あれは多分、初回プレイのせい。
自分が出したカードのことをずっと意識してしまっているのが、大きな原因ではないかと思いました。
ゲームに慣れたら、出したあとはほとんど忘れていいカードも多いことがわかるので。そうしたらたぶん良い方に、印象が変わるのではないかと想像します。
アクションを同時に選ぶ。
誰かが選んでいるアクションをみんなで実行する。そのアクションを選んでいる人には、なにかすこしお得になっている。
こんなルールで遊ぶゲームはほかにもあって、特に有名なのが『レースフォーザギャラクシー』。
日本語版よりもずっと早く、アレスエクスペディションの海外版を遊んだ方々からそのような評判を聞いていたのですが、実際に遊んでみると想像以上にレースフォーザギャラクシーみを感じました。
テラフォーミングマーズのことはわからないけれど、レースフォーザギャラクシーをすでに遊んでいた経験は、ルールを把握する上でかなり助けになった気がします。
レースフォーザギャラクシーとの比較でいうと、このアレスエクスペディションは「生産」がそれなりに強く感じるのが印象的ですね。
点数に直結する「発熱」と「植物」とあらゆるカードのコスト支払いと点数要素への変換が行える「MC」をすべて手に入れられるせいだと思います。
しかも後半になるにつれて、もらえる量がしっかり増えていく手応えで気持ちよさもあるんですよね。
アクション選択のシステムは同じですが、資源を収入で管理するなど意識することが違うので、全体の味わいもかなり異なる気がしました。
最後にすこし、コンポーネントの話もしておきましょう。
アレスエクスペディションの箱のサイズはなかなか独特です。
大箱サイズの長方形と正方形があるのと同じように、これは『スペースベース』の正方形くらいのシルエットのなかで長方形にした感じの箱サイズです。
けっこう深い箱。
こんな箱サイズ、他にちょっと思いつきません。『ベアバレー』とかが、このくらいで厚さ半分くらいでしたっけ…。もうすこし大きい気がするなあ。
個人ボードがダブルレイヤーになってるのはかなりいいですね。
いやあ、メインボードもダブルレイヤーにしてくれればよかったのにな!
メインボードは点数の操作などで触る機会が多いので、うっかり指標のキューブなどに触れてしまいがちで、ズレてしまわないかと気を揉みました。
各カードのタイトルとイラストは、ゲームに直接関係がないフレーバーに過ぎません。でもおそらくすべてのカードが、1枚1枚絵柄が違うユニークカード。
メーカーさんもかなり意気込んで作っていることが伝わります。
プレイするときくらいは、カードの性能だけでなくタイトルやイラストにも目を向けて、ちゃんと味わいながらプレイしたほうが、想像も含めて面白くなる気がしました。
個人的には、プロモカードがわんさか付いてるのも嬉しいです。
アークライトさん、よくプロモカード同梱してくれてるんで大好っき。
『テラフォーミング・マーズ・カードゲーム:アレス・エクスペディション /
Terraforming Mars: Ares Expedition』
1-4人用 / 約45-60分 / 14歳以上
Designer: Sydney Engelstein, Jacob Fryxelius, Nick Little
Artist: William Bricker, Garrett Kaida, Nio Mendoza, Justine Nortjé, Naomi Robinson, Andrei Stef
Publicher: アークライト(日本語版 2022)
Terraforming Mars: Ares Expedition | Board Game | BoardGameGeek
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