わたしは砂漠の商人!
おなじキャラバンを利用しながら
他の商人よりも良い商品を
たくさん確保したい
とはいえ商人ってやつは
どいつもこいつも
金儲けのためなら
盗賊を送り込んできたり
王女の寵愛を得たり
無茶苦茶なことを平気でする
この小さなカードのゲームでは
あなたの手練手管が試される
どんなゲーム?
価値の高い商品などのカードを集めて
そこから得られる勝利点が
より高かった人の勝ち
単体ごとに価値のある商品や
珍しい魔法の商品
そのほかに商人や女王など
条件で得点が変動するカードもあります
得点にはならないけれど
ネズミや盗賊みたいな
イヤな効果を持つカードも登場しますよ
ゲームの手順ですが、
まずはボードをみてください
ボードの下段が市場
上段はキャラバンです
この2つをうまーく使い分けて
商品を獲得したいわけですが
自分の番にはできることは
以下の①②からどちらか片方
①市場からお財布ポイント分の手札を得る
②手札からキャラバンにカードを並べる
①をやるときは、
市場の左端にあるカードの
お財布マーク上の数字を見ます
お財布その金額以下になるように
下段のカードを購入します
価格はそれぞれのカード置き場に書かれている
たとえばお財布が4ポイントなら
1+3とか、
2+2とかを組み合わせて手に入れる
あえて1+2とかで、
お財布を使い切らない選択もできます
そして、
買った後のボードの処理が意外
なんといま使ったお財布のカードが
自動的に上段、キャラバンの
空いている枠に移動します
そして下段の市場では、
残ったカードを左に詰めて、
空いてる場所には
山札からカードを補充します
何もしなくても
キャラバンがどんどん
埋まっていくわけですね
②をやるときは
手札から直接キャラバンに
カードを送り込みます
つまり①でボードの市場から手札へ
②は手札からボードのキャラ版へ
そしてボードから得点へカードが動くんです
キャラバンにカードを出すときは
同じ種類のカードなら何枚でも置けますし
追加でネズミを置いても良い
キャラバンが端っこまで
いっぱいになったとき、
商品の分配が起こります
キャラバンの分配では
手番の人から好きなカードを選んで
手札ではなく得点として受け取る
得点にならないカードを選べば
特別なアクションになります
このとき、
同じ種類のカードであれば
何枚でも受け取ることができるのが
駆け引きの重要なポイント
また、キャラバンにネズミがいる場合、
いっぱいにした人以外は
強制的にネズミも受け取ります
ネズミは商品を食べちゃうので
手元に確保している商品を1枚
捨てなければいけません
え?盗賊?
盗賊は点数になりませんが
狙われた相手にとっては
すごくイヤなやつです
キャラバンの分配時に
盗賊を引き取ったら
引き取った枚数分だけ
ほかのひとの手札から商品を奪えます
奪ったカードが商品であれば
即座に手元に置いて得点にできます
引いたのがネズミなら商品を1枚捨てるし
盗賊ならもう一度同じことができます
手番を回しながら①と②を繰り返し、
山札がなくなって最後のキャラバンの
分配まで行ったらゲーム終了
得点計算に移ります
数字の書いてある商品は
そのまま数字を合計する
魔法のランプは
数字が書いておらず
獲得した枚数を二乗した数を
得点にする
商人や女王は
それを最多数集めた人だけが
点数を獲得できる仕組みで
商人は1枚につき
自分が持ってる商品の種類分の点数に
商人の枚数を掛けて
さらに2倍した数が得点になる
女王は1枚につき
自分が持っている商品のうち
最も多い商品の枚数と、女王の枚数を
掛けた点数が得られる
たくさん商品を手に入れて
優勢に思えていても
商人や女王、
はたまた魔法のランプを集めれば
点数が爆発するから
勝負は最後までわからない
さあ、
大商人になるのはだれだ!?
たのしいね、遊んだ感想!
BGGというアメリカの
ボードゲーム情報サイトがありまして
そこには作品ごとの情報が並んでいる
もちろんタンタンキャラバンもあります
遊んだ人が点数を10点満点で付けられて
その平均が表示されているのですが
このゲームを遊ぶ前に
プレイ人数のおすすめとかあるのかな?
とか思ってなんとなくチェックしたら
驚きの「5.5点」
これはかなりの
低評価と言わざるを得ない
発売間もないから仕方ないとはいえ
投票している人も9人しかいないのも
やたら少ない
だから「えー」と思いつつ
すこし覚悟して遊んだけど
「あれ?普通に面白いやん?」と
なにそれ
おもろいやんけ
普通にアリ
もちろん完璧な作品などないので
個人的に評価しにくい部分もあります
こんなに箱デカくなくていいやん!
ってこと
せっかくカード小さいのに
まあゲームに関係ないですけど
あとはそうですね、
手番ごとに発生する処理が
ちょっと面倒に感じるくらいでしょうか
でもそんなのね
肝心のゲームが面白けりゃいい
そしてこのゲームは面白いんすよ
もっともーっと小さな箱で
出してくれてたら
私は嬉しかったけど
商品をあーだこーだ言いながら
奪い合ったり
「ちょっ!なにネズミそんなに送り込んでんだよ」
と焦ったり
「あの人めっちゃランプあつめてるー」
みたいな欲望まるだしにしたり
「わ!7点!買う買う」とか
「お財布が5! 選び放題、最高」とか
全能感だしちゃう
なんとなくキャラバンで
みんなで通商してる気持ちにもなる
イラストもきれいだし
手軽にわーきゃー言えるし
ありありのアリ!
タンタンキャラバン
たぶんこれからBGGの点数も
どんどん上がっていくから
みんなもやってみて
タンタンキャラバン / Tan-tan Caravan
2-4人用 / 8歳以上 / 約30分
ゲームデザイン: Alexey Konnov, Alexey Paltsev, Anatoliy Shklyarov
アートワーク: Sylvain Aublin
メーカー:テンデイズゲームズ (日本語版2019)
Tan-tan Caravan | Board Game | BoardGameGeek
この記事を書いたのは、まこと