ホビージャパンさんから近々
日本語版発売が予定されている
「クラウン・オブ・エマラ」こと
「エマラの王冠」です
ダブルロンデルと聞いて
予想の出来ないハチャメチャな展開を
想像して遊び始めましたが
実はしっかりとした考えどころの多い
かなり優等生なゲームでした
どんなゲーム?
素晴らしい国王が収める国、エマラ
国王に後継者として
選ばれることが目指します
臣民たちからの支持を得るとともに
集まった彼らの住居も用意する必要があります
家の得点と臣民の得点、
どちらか低いほうが
自分の勝利点になります
いま流行りの、1つの選択で
いくつかの行動が決まるタイプの
スマートなシステムです
ゲームは、各プレイヤーごとに
9枚のセットになっているアクションカードを
山札にして、そこから3枚を手札に持って始めます
自分の手番には
手札から1枚を選んで
個人ボードに置きます
置く場所には1,2,3の数字が振られた
3箇所があり、その数字は
ロンデル上の歩数を表します
ちなみにロンデルとは、
マスが環状になっているゲームボードで、
基本的には各自のコマをその上で
決まった方向にぐるぐる動かして、
止まったマスで何かする、みたいな
ゲーム的な機能を持っています
カードを置いた場所によって
移動できる歩数が決まるわけです
移動歩数を余らせることはできず
きっちり歩数分は使わないといけないので
うまく計画する必要があります
そして特徴的なのが
歩くのを選べるロンデルは2つ
ひとつめが「郊外」で
資源やパンを生み出すことができます
コストを支払って職人を配置することで
資源獲得の効率が良くなったりもします
ふたつめが「街」で
市場や城、聖堂などがあり
資源を得点に変えたり、
お助けキャラを雇ったりできます
手番には、
選んだ手札のアクションと
移動した先のアクション
そして手持ちの資源などで行える
得点や雇用などのボーナスアクション
この3つを好きな順に行います
得点手段が豊富ですが
どれも発展すると得点を
伸ばしやすくなっていく印象
どちらの場所も満遍なく使うよりは
この戦法でいく!と決める方が
強いように思いました
9枚のアクションカードを
1ラウンドに3枚ずつ使います
それが全部回ると3ラウンド、
アクションカードが2周するまで繰り返すので
全部で6ラウンド、
18手番行われたらゲーム終了です
手持ちの資源も得点化して、
臣民点か家の数のどちらか少ない方を勝利点として
もっとも高いプレイヤーが勝利します
どちらも伸ばしてないと勝利点が低くなるので、
片方ばかり伸ばしても意味がありません
バランスを取っていくのが重要になります
たのしいね、遊んだ感想!
すべての行動が
繋がっていて無駄にできないため
とても考えることが多いゲームです
ダブルロンデルが目立ちますが
それらをどう回すかというよりは
毎手番の手札の使い方、
アクションカードをどの順番で
どう活かしていくかの方が
重要度が高い印象でした
アクションカードは9種類
それらが1枚ずつしかないので
このあとこれは使えないから…という頭で
先々を考える必要があります
悩ましいし
これはかなり難しい
とはいえ1時間程度と
丁度いいくらいの長さで
終わるのは良いですね
最初はわかんねーわかんねーって
いい合いながらも
やってるうちに選択肢が絞れてきて
テンポよく進行できます
さくさく進むのに
ドッシリゲームした手応えを
得られるゲームだと思います
ダブルロンデルは
華やかで見た目も良い上
裏面を使えばゲーム的なアイコンを
見やすくして遊べる親切設計です
得点を伸ばしていくうちに
個人ボードの王冠をアップグレードできる
小粋な仕掛けもあります
もうすぐ日本でも
手に入りやすくなりますよ
あなたも是非
2つの場所をぐるぐる回って
うんうん悩んでみてね
エマラの王冠 / Crown of Emara
1-4人用 / 12歳以上 / 約45-75分
ゲームデザイン:Benjamin Schwer
アートワーク: Dennis Lohausen
メーカー: HobbyJapan (日本語版 2019)
Crown of Emara | Board Game | BoardGameGeek
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