#ボードゲームたのしいね

全作オススメ! 遊んで楽しかったボードゲームのことを、ボードゲーム作家が2人がかりで書き綴るご機嫌なブログです☺

ミカドタッチに一喜一憂する画家たち『ライナー・クニツィアのSAKURA』【120点】

f:id:tokyonakayoshi:20191013230143j:plain

Reiner Knizia さんによる
日本のサクラをテーマにしたゲーム

クニツィアさんといえば
ゲームの見た目や物語といった
世界観とはぜんぜん関係なさそうな
ゲームシステムで遊ばせる作品作りに
定評があるらしいですけど

果たして本作はどうですかね?

 

どんなゲーム?

ちょっとずつ進んだり
気まぐれに戻ったりしながら
春のお庭で散策を楽しむ帝(みかど)を
みんなで追いかけ回しながら

被写体こと帝と
いい具合の距離感を
保つことを目指す

チキンレースすごろくです

f:id:tokyonakayoshi:20191013231001j:plain

プレイヤーは全員、
帝のお花見のご様子を描きたい、
宮廷お抱えの画家になります

画家たちは
より良い感じで絵を描けるように
位置取りの争いをするわけです

絵を描くのですからそれはもう、
帝に近ければ近いほどよい

もし描きたい風景の中に
他の画家が紛れていたりしたら
めちゃくちゃ邪魔ですもんね

ただし!

帝に触れてしまったり
帝を追い越してしまうのは不敬!

手痛い減点になってしまうので、
決してしてはなりません

ゲームは、すごろくのような
マス目のあるボードで行います

チェックポイントごとに
位置どりで点数を稼ぎます

チェックポイントは全部で3回
その中で獲得した点数が多い人が勝ち

全員が手札から
カードをせーの!で出します

出しているカードの数字を比べて
小さい人から手番を処理します

f:id:tokyonakayoshi:20191013231834j:plain

カードには、どのコマが
どう動くかが記されています

帝を動かすカードもあれば
画家が進んだり戻ったりするカードもある

カードが動かすのは
自分のコマだけではないですし
手番順によって大きく意味が変わるでしょう

手番が早いと安心して動けると思いきや
あとの人たちのカードを見ると不安になったり

使い方を選べるカードは便利なので
出すタイミングをよくよく考えたい

ボード上にある
3箇所のチェックポイントに帝が到達するたび
帝から近い順に高い点数を獲得し
一番遠い人だけが0点です

帝が最終地点に到達するまで繰り返して
合計得点を比べます


たのしいね、遊んだ感想!

f:id:tokyonakayoshi:20191013230217j:plain

やがて生まれる
「みかどタッチ」という謎ワード

なにせこのすごろくでは
移動するゴールこと帝が
うっかり下がってくることもあるし
自分のコマがうっかり進みすぎたりするので

不敬と知りつつも
ついついタッチしちゃうんですよね

タッチすると自分のコマは下げられるし
マイナス点も喰らうし、良いことなし

とにかく出来る限り
帝には触れたくない

でも人って汚いよね
他の人を貶めてでも勝ちたいんだ
このゲームはそういうゲームなんだよ

だってやろうと思えば他のコマを
タッチさせることだって狙えちゃうんだよね
さあ盛り上がってきました

 

カードの数字の
番号の低い人から行動する!
という処理が強烈に効いており

同じ効果のカードでも
数字が違うと使いどころが異なります

盤面をよく見て
他の人がしたそうなことを読み
あるいは最後は運に任せて!

毎回、カードを1枚選んで出す

ただただそれを繰り返すだけで
こんなにも笑えたり
むかついたり
ムカついたことを笑えたり
にぎやかに楽しく遊べるゲームです

 

ルールもかんたんで
しっかりと盛り上がり所もあり
対応人数も2~6人と広めだし

遊ぶ人数に応じて
マス目の数え方が変わるなどの工夫もあって
手元に持っていると便利そう

お買い求めやすい今のうちにぜひ

 

ところでこのゲーム、
折りたたみ式ボードの曲がりグセが強くて
どうしても真っ直ぐにならない

普通に遊ぶ分には
差し支えないですけど
ちょっと浮いちゃう

これを真っ直ぐにする良い方法を
ご存知の方は教えて下さい

大募集中です

 

ライナー・クニツィアのSAKURA / SAKURA
2-6人用 / 10歳以上 / 約20-40分
ゲームデザイン:Reiner Knizia
アートワーク: Kevin Hong
メーカー: アークライト (日本語版2019)

Sakura | Board Game | BoardGameGeek

 

 

f:id:tokyonakayoshi:20190101111512j:plain
この記事を書いたのは、まこと