#ボードゲームたのしいね

全作オススメ! 遊んで楽しかったボードゲームのことを、ボードゲーム作家が2人がかりで書き綴るご機嫌なブログです☺

歯車を回してトウモロコシと神々に祈りを捧げる『ツォルキン:マヤ神聖暦』【100点】

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マヤ暦って知ってますか

かつて南米に栄えた
マヤ文明で用いられていた
複数の周期を組み合わせて
季節をめぐる独特のこよみ

そんなマヤカレンダーを題材にして
神秘のマヤを体験できるゲームです

 

どんなゲーム?

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マヤ暦をモチーフにした
歯車の回転とともにゲームが進行!

歯車ですこしずつ動く
ゲームボード上の各都市に
労働者を派遣することで

資源を集めて技術を磨いたり
神々に祈りを捧げたりして
自分の部族を繁栄させ得点を競います

 

手番に行うのは
労働者の派遣か
すでに派遣した労働者の回収
このどちらかです

マヤの代表的な都市では
それぞれに特徴的な恩恵が
用意されているので
どの都市の何番目の恩恵が
受け取りたいかを考える

ゲーム全体の進行を示す
メインの大きな歯車と
各都市の歯車は連動していて
ゲームが進行して歯車を回すと
各都市の歯車も連動して動きます

都市の歯車は、派遣した労働者を
載せたまま動くことがこのゲームの特徴

都市の外側には、配置ごとに
アクションが描かれていて

ゲームが進んで歯車が回ると
すでに配置されている労働者による
アクションが切り替わっていくわけです

派遣する手番と
労働者を回収する手番は
同時にはできないのもポイント

つまり回収できるのは
最低でも1段階、こよみの歯車が
進んだあとなのです

 

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歯車のポジションごとに
1つの労働者しかおけないので
他のプレイヤーの労働者との
奪い合いも発生します

基本的に各都市の奥のほうが
より強力なアクションになっているので
そこに労働者を送り込むには
なるべく早い段階で労働者を派遣しておくか
多くのコストを払う必要があります

受けられる恩恵をよく考えながら
計画的に行動することが必要です

ちなみにこのゲームで
労働者の派遣や維持に必要なコストとして
集めたり支払うのはとうもろこし、コーンです

このあたりもマヤ感ありますね

同じ手番で何人でも派遣できるけれど
たくさん派遣するほど沢山のコーンを必要とします

この辺りのバランスを見つつ
技術を底上げして栄えさせるのか
あるいは神殿に祈りを捧げるのか
はたまた建物を建てるのか
などなど

さまざまな得点手段から
自分にあったものを選び獲得していきます

歯車が一周したらゲーム終了
得点が最も高い人が勝ちです


たのしいね、遊んだ感想

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歯車っていいですね

はじめは手探りで
何がなんだかわからないこと状態

歯車に置いているので
うっかり考えていたものとは
違う行動になってしまったり

よけいな追加費用がかかることもあり
いろんな要素の絡み合いがとても複雑

また他の人と狙いが被ると計画も崩れるので
慎重に慎重に進めていく必要もあります

どうやらとりあえず
コーンを集めないと話にならないし

最初にもらえる財産カードで
ちょっといいものが貰えたようなので

それを指針に
水晶髑髏を集めては
神殿に捧げまくるプレイで勝ちました

 

初見では「は????」と
わからんわからんの感じでしたが

歯車の乗ったボードは
とてもインパクトがあるし
実際に回るギミックが観ていて心地よい
ずっとやってたい中毒性もありました

気がついたら後味が
どんどんじわじわ面白くなってきて
再戦してみたい気持ちが高まっている

拡張も出てるし
そちらも是非やってみたい〜

 

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この日は東中野ディアシュピールさんの
謎に豪華なコンポーネントで遊びました

そのためこの記事の写真と
実際の商品は異なる箇所が
たくさんあるので注意してね

 

ツォルキン:マヤ神聖暦 / Tzolk'in: The Mayan Calendar 
2-4人用 / 13歳以上 / 約90分
ゲームデザイン:Simone Luciani, Daniele Tascini
アートワーク: Milan Vavroň
メーカー: HobbyJAPAN (日本語版2014)

Tzolk'in: The Mayan Calendar | Board Game | BoardGameGeek

 

 

 

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