#ボードゲームたのしいね

全作オススメ! 遊んで楽しかったボードゲームのことを、ボードゲーム作家が2人がかりで書き綴るご機嫌なブログです☺

『ダイスハンター』かわいい英雄たちのド運ゲーを味わおうよ、リチャード・ガーフィールドの手のひらで【100点】

テーリオンの英雄となって、悪党を捕まえろ!

「マジック・ザ・ギャザリング」の作者として有名なリチャード・ガーフィールドが2022年の世に送り出す、ファミリー向けダイスボードゲーム『ダイスハンター』です。

日本での流通が始まったばかりのタイミングで遊ぶ機会があったので、感想を書いておきます。

 
どんなゲーム?

テーリオンの英雄となって、悪党を捕まえるダイスゲームです。

獲得した懸賞金などで、お金をなるべくたくさん稼ぐことを目指します。
ゲームの終了時に最も多くのお金を稼いでいたプレイヤーが、ゲームに勝利します。

 

各プレイヤーは初めから3つの白ダイスを持っています。
ダイスは英雄の仲間たちです。控えに黄色と赤のダイスも3つずついて、状況に応じて仲間に加わります。

手番が来たらすべてのダイスを振ります。1度振ったら終わりではありません。手番ごとに任意のダイスを選んで2回まで振り直せます。
最終的な出目で、可能なアクションをすべて行うことができます。

 

アクションは、
①悪党を捕まえる
②お金を稼ぐ
③仲間を雇う
の3つを順に行います。

 

 

剣の出目は、悪党を捕まえるために使います。前の手番のプレイヤーよりも多くの剣のアイコンが示せれば、悪党を捕まえる権利を得ます。
自分の剣の数が最大数のまま、手番が自分まで1周したら、手番を始める前にその悪党を捕まえる事ができます。

丸で囲われた王冠の出目は、コインを示しています。出ているアイコンの数だけコインを受け取ります。

黄色や赤の四角い出目は、新たなダイスをもたらします。出ているアイコンの数だけ、自分のボードからダイスを取り、次手番以降で自分が振るダイスとして扱います。

ただし新たに加わった黄色や赤のダイスには、✗の出目があるので注意が必要。

振り直し回数に関わらずダイスを振ったときに✗が出てしまったら、そのダイスを即座に自分のボードに戻さなければなりません。

 

お金を稼ぐには、悪党を捕まえるか、ダイスのコイン目を出すかの2つの方法があります。

悪党を捕まえたら、捕まえたプレイヤーの手元でお金に変わります。

悪党の懸賞金は、捕まえるたびにすこしずつ値上がっていくので終盤に向けて逆転もしやすくなっています。

 

ぜんぶで7人登場する悪党を、すべて捕まえた時点でゲームは終了。

各自、手に入れた懸賞金とコインを合計して、最も多いプレイヤーがゲームに勝利します。

 

たのしいね、あそんだ感想!

ド直球に運のゲームです!

任意のダイスを振り直しができることについて、選択肢があるようには感じられるものの、基本的には出てほしい目を待つだけです。

原則として悪党を捕まえるのが一番効率よくお金が稼げるように見えるので、大抵はそれを目指したい。

だけど剣の数でお取りそうだったら、今回は諦めてコインをいくらか集めるか、次に備えてサイコロを増やすか、といったくらいのサブ的な指針はあります。

でもそうするにしたって物をいうのは、とにかく出目の運。

だから3回振るうちに、よい目が揃うことを祈るばかりです。

 

非常にシンプルに運を反映するルールなので、ことごとく偏った勝敗に至ることもままあるでしょう。

とはいえ、ゲーム自体は前に進むことしか起こらないので、どんな展開であっても停滞することなく終わりに近づいていくのは、ベテラン作家の安定感を垣間見せてくれるポイントだと思いました。

パッケージやボードの絵も、とても可愛いです。

特殊ダイスがジャラジャラ配られるところも非常に気分がいいです。

ゲームの準備の段階でテンションがあがります。

 

本作は、戦略を競いカツカツの資源の使い道に頭を悩ませるようなゲームを、じっくりやりたいときには向きません。

でも気軽な雰囲気のゲームを触りたいときは、期待通り以上に楽しめること間違いなしのゲームだと言いえますね。

大人同士で遊んでももちろん素直に楽しいし、ダイスゲームらしく運のドラマも起こりやすいです。

 

国内ではメビウスゲームズさんから、ドイツ語版の和訳付きで流通しています。

ボーゲーム専門店などをチェックしてみてね。

 

『ダイスハンター / Dice Hunters of Therion / Wurfelhelden』
2-4人用 / 約30分 / 8歳以上
Designer:  Richard Garfield
Artist:  Dann May
Publicher: AMIGO(2022)

Dice Hunters of Therion | Board Game | BoardGameGeek

 

 

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この記事を書いたのは、なかよし☺(東京なかよしデザイン)

 

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