めっちゃかわいいエッセン新作です!
飛行機で島々をめぐり、各地に資源を届けながら航路を開拓するゲーム。
パンダザウルスゲームズから2019年発売です。
ビジュアルの良さからすごく気になっていたこのウェイファインダーズを、湯島のコロコロ堂さんで遊べる機会がありました。
やったぜ~!
どんなゲーム?
資源の獲得と支払いを繰り返しながら、5×5に配置したタイルの島々を飛び回り、各地に滑走路を設置していきます。
誰かが一定数の滑走路を建て終えると最終ラウンドとなり、滑走路を配置している島々から得られる点数の高いプレイヤーが勝利します。
手番にできることは2つのうちの片方だけ!
資源を確保するために倉庫に自分のワーカーコマをひとつ置くか、飛行機コマを動かすためにすべてのワーカーコマを回収するかです。
ワーカーを置く倉庫のボードはは列で分かれていて、そこで受け取れる資源の順番が見えています。
基本的には好きな場所に置けますが、倉庫ごとに並べられるワーカーの数に制限があるますし、倉庫の資源が実際に手元にくるのはワーカーを回収するタイミングなので、奪い合いになることもあります。
倉庫のコマを回収することを選んだ手番で、いよいよ飛行機が飛び立ちます。
ワーカーは手持ちを全部置いてから回収を選んでもいいし、まだ残りがある状態でもいい。なんなら0個の状態でも資源を獲得せずに飛行機を飛び立たせることもできる。
いずれにせよ、飛行機を移動させる前にはすべてのワーカーが手元に戻りますし、戻したワーカーの配置に応じた数と種類の資源が倉庫から手に入ります。
飛行機は、移動コストが支払える限り何タイルでも移動できます。
飛行機が滑走路のないタイルに進むとき、資源を支払います。必要な資源の種類は島タイルにアイコンで示されています。
このゲームで特徴的なのが、建っているのが他プレイヤーの滑走路であっても、移動のための資源は必要なくなるところ。
最初はどこにどう移動するにも資源がかかるのですが、だんだんと安く遠くまで行けるようになるわけです。
このあたりがタイトル通り way を find してるっぽいところだなと思いました。
飛行機の移動を終えたら、今回の移動の出発地、経由地、到着地のどこにでも滑走路を建てることができます。建設に必要な資源も、島タイル上にアイコンで示されています。
島タイルに滑走路を建てることで、その島に関わる移動で資源を支払わなくてよくなることに加えて、建てた人だけの特典が2つあります。
1つ目は、建てた分だけゲーム終了時に得られる勝利点が増えること。基本的にこのゲームでは、滑走路を建てた島からしか得点がありません。
2つ目は、島タイルごとの特殊能力が得られることです。特殊能力は、即時に資源を獲得したり、持てる資源数の制限を減らしたり、資源の使いみちを増やす、移動コストを軽減する、あるいはゲーム終了時の得点に関わるものなどがありました。
もしその島に最初の滑走路を建てたのであれば、以降同じ島に別の滑走路を建てる人が支払う資源を受け取ることができる、という3つ目の特典もあります。
誰かの滑走路コマが残り2つ以下になったら、それが最終ラウンドの合図です。
島々から得られる勝利点を合計して、もっとも高い人が今回のゲームに勝ちます!
たのしいね、遊んだ感想!
見た目が可愛くて、ルールも軽め、そして小一時間で終わるちょうど良さ!
こいつはなかなか好きな感じでした。
他のプレイヤーとの駆け引きのしどころは、どのタイミングで資源を引き上げて、どの順番で滑走路を建てていくかだと思います。
基本的には一度にたくさんの資源を得られたほうが、手番数は節約できるから良さそう。
でも欲しい種類の資源を確保できるかどうか、他の人の欲しそうな滑走路を先に確保できるかどうかは、先に動くかどうかの判断に掛かっています。
あるいは、誰かが経路の途中に滑走路を建ててくれそうなら、資源がお得になるのを狙って出発を遅らしてみる場面もあるでしょう。
こういったやりとりが、そこまでギスギスしなさそうなところもお気に入りポイントです。
先行して建設するとみんなに恩恵がある一方、あとからの建設のプレイヤーの足を引っ張らずにお得になるだけ、というのも良い。
一度に動かせる資源量の少なさと、移動や建設のコストの重さに、見た目と違ってカツカツするゲーム?なのか?とか思いながら遊び始めました。
次の手番に持ち越せる資源にも制限があるから、使わずに貯蓄ということもできないし。
だけどゲームが進んで、訪れた島々で自分の滑走路を設置することで得られる様々な恩恵が増えていくと、空を自由に飛べるようになってきたな~、と思う。
そんな頃には、ゲームが終わっちゃう(笑)
ちょっぴりさびしいのが、次回に尾を引く余韻になりますね。
・直感的でなさ(倉庫にはワーカーを順番に並べるし資源にも順番があるけど、どの資源を取れるかとは対応していないこととか)、
・アイコンのわかりづらさ(資源の種類の区別の見づらさ、滑走路の恩恵の意味とか)
みたいな粗も見受けられなくもないですけど。
慣れればぜんぜん問題ない範囲だと思うし、なにせ見た目がかわいいから、全然いいんじゃないですかね~。
いまのところ、本作の日本での流通のアナウンスは見かけてません。
国内でもうちょっと買いやすくなったら、あるいはUIの向上した第2版など出たら海外からの輸入をしてでも、手元に置きたいかもな~。だってかわいいし。
ときどき取り出してゆるゆると遊ぶのによさそうなゲームです。思ってたよりはひと回り箱が小さいのも好印象。
あなたもぜひ遊んでみてね!
『ウェイファインダーズ / WAYFINDERS』
2-4人用 / 10歳以上 / 約25-45分
Designer: Thomas Dagenais-Lesperance
Artist: Michael Parla
Publicher: Pandasaurus Games (2019)
Wayfinders | Board Game | BoardGameGeek
この記事を書いたのは、なかよし☺(東京なかよしデザイン)