地中海の交易の要
ラグーザの名士となるべく
家や市壁をつくったり
交易したりするゲームです
この夏、テンデイズさんから
和訳ルール付きで発売されたばかり!
どんなゲーム?
1手番にひとつずつ
ゲームボード上の空きマスに
家を建てることで
その場所に対応する効果、
例えば資源を得たり
それを勝利点に変えたりを
繰り返していく
自分の家コマを置くことで資源を得たり
あるいはなにかの効果を使ったりするが
置いたコマは必ず
3つの地域に隣接しているのがポイント
それらの地域や、現在の配置状況に応じた
建設条件を満たす必要もある
市壁の外側であれば木材が必要になるし
市壁の内側であれば石材が必要になる
これはこのゲームに特徴的な
すこしわかりにくい概念だけど
自分の個人ボードに示された
木材や石材などは
それらが定期的に手に入る量を表しており
その範囲に収まるかどうかが条件となる
つまり建設によっては資源は減らない
ただし他の資源や勝利点に交換したりすると
減ることはある
建築で得られる資源には
木材や石材といった
建築素材だけでなく
交易商品を作るための
ワインやオリーブ、鉱石がある
集めたブドウからはワインが
オリーブからは油が取れるし
銀鉱石からは銀が手に入る
交易で使用したり
街に投資したりすることで
勝利点を稼ぐことができる
交易狙いで
欲しい資源を集めるだけでなく、
家の配置場所も重要で
ラグーザの市壁に沿って
自分の建物をつなげるように
建てておくことができたなら
最後の得点計算で得点が伸びる
交易品の価値は変動もするので
相場に気を配っておくと、
得することもあるかも知れない
そんなこんなを繰り返しながら
すべての家を置いた時、
もっとも勝利点が高い人が勝ち!
たのしいね、遊んだ感想!
やる前に抱いていた
重厚そうな印象よりも
かなりあっさり終わるゲーム
よくよく1回ずつ行動の重さを
考えて動かないといけない
運の要素が弱めなので
盤面に見えている対戦相手の行動も
踏まえながら手を打っていけると楽しいね
1手が重たすぎて
めちゃくちゃにいろんなことを考える
手番がすくないのでやれることが少なく
相手にダイレクトに邪魔されやすい
本当に最近出た新作なのか?って思うとともに
由緒ある古典を感じるような
風格が備わっているから面白い
やるほどに味が出てくるだろうし
おそらく何人で遊んでも
同じように楽しめるだろう
人数が増えるほどに
これ以上考えることが増えるのかと思うと
頭がパンクする気もするけど
この時は2人でやったので
特殊な黒い家コマも使った
特殊コマは使い所を選ぶような
便利かつ不便なアクセントが効いており
なかなか良いルールだった
バッチバチに相手を邪魔しながら
自分の利益行動をするゲームなので
喧嘩してもいいくらい
仲の良い人同士で遊べたら
格別の体験となるだろう
運が少ないため
作戦の成否によって
得点差も付きやすそうだから
ボコボコにされても
めげなくても大丈夫
あなたはこの先伸びるよ
ラグーザの名士になれるのは
努力した者だけなんだ
ラグーザ / RAGUSA
1-5人用 / 12歳以上 / 約40-80分
ゲームデザイン: Fabio Lopiano
アートワーク: Bartlomiej Roczniak
メーカー: BRAIN CRACK GAMES (2019)
Ragusa | Board Game | BoardGameGeek
この記事を書いたのは、まこと