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全作オススメ! 遊んで楽しかったボードゲームのことを、ボードゲーム作家が2人がかりで書き綴るご機嫌なブログです☺

ボクがいちばん『ギズモ / GIZMOS』を上手に扱えるんだ! 未知のエネルギーを集めて増やして【100点】

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エネルギー玉を集めて増やす自分だけの装置を作り出すボードゲーム、『ギズモ』で遊びました。

本作は、『クマ牧場』や『ジャーマンブレッドハウス』でも有名な、フィル・ウォーカー=ハーディングによる、エンジンビルドのゲーム。

この『ギズモ』では、プレイヤーは謎の未来的エネルギー装置「ギズモ」を誰よりも上手に組み立てることを目指します。

最初はひとつのことしかできませんが、設備を充実させていくうちに段々とアクション同士がつながるようになりますよ。

ビー玉をガポガポに集める装置を作って、ウハウハ生活を楽しもう!

 

どんなゲーム?

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プレイヤーは「ギズモ開発者」となって、装置の様々な組み合わせを利用して、誰よりも優秀な『ギズモ』を作り上げることを目指します。

誰かが一定数の装置を設置したらゲーム終了。

装置ごとの得点や、ゲーム中に受け取った得点の合計が最も高い人が勝利します。

 

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まず目を引くのは、中央に置かれたガチャガチャのようなマシン。

これは「エネルギー生成器」と呼ばれています。

プレイ中、プレイヤーはここから何度もエネルギー球を受け取ることになります。

手前に並んだ球から任意の色を選ぶこともありますし、なんと装置の上から直接、ランダムな色の球を引くこともあります。

エネルギー球は、新しい装置の獲得に必要です。

 

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例えば左の赤い装置を手に入れるには、赤い球を1つ支払います。

装置は必ず機能を備えており、条件を満たすことで別の装置の機能を発動させることもできます。

例えば左の赤い装置を起動させると、何かひとつエネルギー球を選んで取ることができます。そこで赤い球を受け取れば、右の黄色い装置が起動して、ついかでひとつ、ランダムなエネルギー球を受け取ることができます。

各装置は、手番中に最大1回ずつ起動させることができるので、効果がうまく噛み合うような装置を並べて連鎖させれば、1手番で膨大な成果が得られちゃうのです。

 

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手番にできることは、4つのなかからどれかひとつ。
・設置したい装置を予約する「ファイリング」
・エネルギー球を受け取る「取り出し」
・コストを払って新しい装置を取り付ける「設置」
・まだ市場にない装置カードを山札から引いてみる「開発」

とはいえ、最初の装置は寂しい限り。唯一連鎖できるのは、「ファイリング」アクションによって起動する「ランダムに球を引く」だけです。

少しでもよくばって貴重なコンボを活かすか。

堅実に、市場に並んだ装置を見て建てたい色の球をひとつ選んで受け取るか。

ささやかな選択肢から、このゲームは始まります。

 

たのしいね、遊んだ感想!

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準備の段階で、エネルギー生成器を組み立てながらテンションあがります。

こういう物理的なギミックがある作品はそれだけでワクワクしてきちゃいますね!

 

ゲーム内容は、手軽できもちいいエンジンビルド。

プレイ時間も思っていたよりずいぶん短めに感じました。

まだ4人で遊んだことはないけど、慣れれば1時間はかからないくらいではないかな?

 

ウリとなる連鎖の仕組みは、アクションごとに紐付いていてけっこうシンプル。

装置を並べるスロットのボードがアクションサマリーになっているのも、親切で遊びやすいと感じました。

そこに装置を横に広く並べておけるから、手に入れた装置の把握もしやすいです。

 

とはいえ終盤にもなると、各自で10枚以上の装置を扱うことになるので、どれをどう動かすのが最適か、すでに動かしたかどうか、気をつけていないと分かんなくなっちゃうくらいド派手な展開が味わえます。

いま1つ設置したからこの2つが起動して、起動した順にこれとこれをこうやれば、あっちも起動するから…??みたいな感じ。

1手番で10個のエネルギー球を集めたりすることも可能なのです。それが得点につながるかどうかはともかくね(笑)

 

このゲームでは、他のプレイヤーと足を引っ張り合うような場面はほとんどありません。

ほしい装置や球の奪い合いも多少は起こりますが、基本的には自分の装置をいかに作り上げるかに執心できます。

そのような作りは、ゲームのテーマとも合致していると感じました。

よほど途中で悩んだりしなければ、ゲーム自体も1時間以内には決着するような爽やかな仕上がりなのも好印象。

 

もともと『ギズモス』というタイトルでも流通していましたが、日本語版が出て『ギズモ』に。

それに合わせて、もともと厚紙だった『エネルギー生成器』も、プラスチック製の頑丈なものに変更になったみたいですね。

私はフィルウォーカーハーディング作品はけっこう好きで、クマ牧場なんかも何回も遊んでいます。

だからこうやって手に入りやすくなるのは大歓迎!

手元のサマリーも日本語になったので、遊びやすくなったのもうれしいです。

あなたもぜひ遊んでみてね☺

 

『ギズモ / GIZMOS』
2-4人用 / 14歳以上 / 約40-50分
Designer: Phil Walker-Harding
Artist: Hannah Cardoso, Júlia Ferrari, Giovanna BC Guimarães, Mathieu Harlaut, Saeed Jalabi
Publicher: 日本語版 アークライト (2019)

Gizmos | Board Game | BoardGameGeek

 

 

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この記事を書いたのは、なかよし☺(東京なかよしデザイン)

 

なかよしさんは最近『コフンクラベ』というゲームを作りました。
日本に実在する前方後円墳を見比べて遊ぶゲームだよ。なにそれ面白い!
ぜひチェックしてね▼
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