みんな大好き南米文明!!
今回はアステカが舞台です。英語風にいうならアズテック。
もうすぐホビージャパンさんから日本語版が出るボードゲーム。
その海外版を遊ぶ機会がありました。
ガチガチのパズルかなと思って遊んでみたら、運の要素がけっこう強く、丁度いい妥協の見極めを求められる。
華やかな割り切りパズルゲーム、その紹介と感想です!
【目次】
どんなゲーム?
プレイヤーはアステカの彫刻家となって、コアトル神の像を神殿に捧げます。
手番にはパーツを集めたり、組み立てたり。
頭、胴体、尾の3種類のパーツが揃えば、コアトルは完成します。
預言や神殿のカードを添えることで、コアトル像が完成したときの得点を高めることができます。
悩みどころは大きく2つあります。
ひとつめの悩みどころは、自分にとってより良い得点条件となるカードを獲得できるかどうか。
ひとつのコアトルに対して、4枚までつけられる預言カードと、完成時に1枚だけつけられる神殿カードがあります。
カードごとに部品の色や並びの指定が書いてあり、それらを満たさないとせっかく組み立てたコアトルが得点にならないどころか、カードがそもそも使えません。
持てる手札には上限があり、手放す方法もコアトルに使うことだけなので、都合の良いものばかり集められるわけではないところがポイント。
同じ条件を複数回満たすことで、得点が増えるようなカードも多く存在します。
ふたつめの悩みどころは、狙った通りにコアトルの組み立てを実行できるかどうか。
パーツは中の見えない袋からランダムに引かれて市場にならぶため、自分の得点カードに書かれているようなパーツが、ゲームに都合よく登場しない可能性があります。
しかも市場が空っぽにならないと、新しいパーツは補充されないのです。
選り好みしているうちに、残り物の部品を受け取るしかなくなるかもしれません!
手番にやれることも、ストックできるパーツの数も限られているので、予めたくさん用意しておくようなこともできません。
ゲーム終了時、未完成のコアトルからは得点が得られないことにも注意。
完璧をめざすうちに他のプレイヤーに置いていかれるかもしれないので、ある程度の割り切りは必要です。
初回プレイでは導入非推奨となっていますが、ゲーム中1回ずつ使うことのできる3つの特殊能力という追加要素もあります。
どれも大変強力なので、ゲーム展開をより華やかにしてくれます。
ボードゲームに慣れた人同士で遊ぶなら、初回から入れても問題なさそうです。
誰かが3つ目のコアトルを完成させたラウンドでゲーム終了。
得点を集計して、最も得点の高いプレイヤーが勝利します。
たのしいね、遊んだ感想!
ガチガチのパズルかなと思って遊んでみたら、持てるカードやパーツの制限によって、ぜんぜん思い通りにならないことに気が付きます。
ふつうパズルといえば、なんとなく完璧な正解みたいなものが見えてくると思いますが、このゲームでは何を目指してどのくらいまでを実現するかを自分で決めなきゃいけないのです。
運の要素と、要求される割り切りの判断が、それなりに強め。
ギャンブル性のある華やかなパズルゲーム、ただしパズルの正解はない。というわけですね。
1人から遊べるゲームではありますが、人数が少ないと共有の場が動きを見せず、よりしぶい味わいのゲーム展開になりますね。低得点でも割り切らなければいけない状況が増えます。
好みとしては、3~4人で遊んであーだこーだ言い合えたほうが楽しそうなゲームだなと思いました。
人数が多ければ、4枚おける予言カードを、ぜんぶ使おうと思っているうちに誰かに早々にゲーム終了されたり。パーツの奪い合いや、あと1枚置けるか?置けるか??みたいなハラハラを味わいやすくなるでしょう。単純に共有の場がよく循環するのも楽しいはずです。
ドラフトのゲームと聞いていましたが、よくある「一定数のカードをみんなで回しながら1枚ずつピックする」みたいな遊び方ではありませんでした。
初期にランダム配布されたもの以外は、カードもパーツも共有の場から任意に選んで受け取る形式です。
手続きとしてはコアトルを組み上げるパズルの部分がメインとはなるのでしょうが、それ自体にはあまり難しさはありません。
ゲーム的なやりくりで苦慮するのは、持てる数に制限のある手札とストック部品を、どの順番でどうやって手に入れたり使っていくか?という部分でした。
意外でしたけど、そういう悩み、みなさん嫌いじゃないよね~?
もちろん私もです!
コアトルの制作は、部品がひとつずつしかつけられないので、順調に進んでいるときほどじれったく感じます。
そのぶん、完成させたときには達成感がありますね。
自分や他のプレイヤーの作ったコアトルを見比べるのもなんだか楽しいです。
高得点を目指してカードの都合だけを考えないとたぶん勝てませんけど、美しさ優先で組み上げたっていい。
あとおすすめポイントとしては、華やかで美しいアートワークです。
じゃらじゃらしたコアトルの立体パーツに目を惹かれてしまうところですが、パッケージやカードのイラストの書き込みもすごく良くないですか?
パーツを入れておく袋も、オリジナルの模様ですごくかわいいです。
ぜひあなたも、実物を手にとって遊んでみてね!
【新製品案内1/2】今年最初の新製品のご案内! アステカの鮮やかな色どりの神像を作るゲーム『コアトル』日本語版の案内を各取引先様に送付いたしました。
— ホビージャパン・ゲームツィート (@HobbyJAPAN_GAME) 2021年1月7日
近日中に各店舗様で受注がはじまると思いますので、よろしくお願いいたします。#BoardgameJP pic.twitter.com/OCtf3V3v6o
『コアトル / Cóatl 』
1-4人用 / 10歳以上 / 約30-60分
Designer: Etienne Dubois-Roy, Pascale Brassard
Artist: SillyJellie
Publicher: HobbyJAPAN (日本語版 2021)
Cóatl | Board Game | BoardGameGeek
この記事を書いたのは、なかよし☺(東京なかよしデザイン)
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