ステファン・フェルトさんの「アメリゴ」です。
めちゃ気になってはいたけど、箱のデカさからなかなか手が出せずにいた作品…ついに遊べる機会がありました。やったね!
どんなゲーム?
本作のタイトル、アメリゴといえばアメリゴ・ベスプッチ。大航海時代に活躍、ヨーロッパに南米大陸を紹介し、やがてその名が大陸名そのものとなったイタリア人であります。
そんな本作のテーマは、とっても大航海的。
海から海へ航海しながら拠点を築いて回り、貴重な作物を集めましょう。
開拓した島や施設の点数、獲得した生産物や加工した商品の点数、そして技術の発展度合いによって得られる点数などの、合計が最も高い人がゲームに勝利します。
このゲームで最も特徴的で有名な、キューブタワーの動画を撮ったのでぜひ観てください。
ステファンフェルドのアメリゴ、何回やっても笑っちゃう🤪 pic.twitter.com/lZg6HRRNj6
— なかよし🌎東京なかよしデザイン (@TkyND) July 21, 2019
たのしいね、遊んだ感想!
キューブタワーから出てきた色と個数を観て、手番にやることをひとつ選んで実行します。
色がやれるアクションの種類、数がアクションポイントになっている。
(動画の結果だったら、いちばん多い赤が5つだから5アクションできて、赤=施設を買う、黒=大砲を備える、緑=施設を建てる、の種類からやることを選べる。みたいな感じです。)
みんなで同じものを観ているから、手番順もかなり大事です。やっぱり先に行動するほうが何かと有利です。他のことするより今回は手番順取りにいこう、みたいなアクションを選ぶこともありえます。
各手番でやれることをひとつ選ぶことを繰り返して遊ぶので、自分の選ばなかったことの数々がことごとく最善手に思えてくるような、悩ましさと楽しさがあるゲームでしたね。
ゲームをやるたびに新たに用意するマップにも、すごくワクワクします。
それから、毎ラウンドの終わりに襲ってくる海賊という要素もあります。
海賊に対して十分な大砲を備えていないと、勝利点をガッツリ削られるペナルティがあります。撃退できれば何も起こりません。
海賊への備えは比較的容易なので、航海に夢中になると軽視しがち。
でも実は過度に備えておいても無駄になりません。大砲を上限を超えるまで強化すると、余剰分がお金に変換される仕組みになっているからです。
海賊の攻撃がしょぼいからと思って大砲を無視してたら、他の人が大砲重視でお金を稼ぎ始めるから、急にそれがうらやましくなって自分も大砲が欲しくなります。
このゲームではお金はそのままアクションポイントに変換できるし、使わなかったお金はそのまま勝利点になります。なかなか手に入らないのですが、めちゃくちゃ有用です。
お金が欲しい!
箱が大きく、ルールの総量も多めに見えるので、最初はすこし身構えてました。
実際に遊んでみると、各手番にやれることは限られているし、その中からひとつ選ぶだけなので、かなりテンポよく遊べます。
あと最後の点数計算で入る点数がかなり大きいから、長いゲームの途中から勝敗がわかっちゃうみたいなこともなさそうなところも、すごく好みでした。
2014年のゲームなので、やや入手困難になっている作品とは思いますが。
物理的に存在するボードゲームならではのいい加減さで絶妙な味わいをもたらすこのキューブタワーを使ったゲーム、一度は体験してみて欲しいですね。
安全策で行こうと思ってもぜんぜんうまく行かなかったり、極端な狙いが当たったりするドラマが生まれるから、最初から最後までドキドキハラハラが続きます。
アメリゴ以外にも同じ装置をつかっている作品がいくつかあるみたいなので、他のも遊んでみたいな~!?
『アメリゴ / Amerigo』
2-4人用 / 10歳以上 / 約90分
Designer: Stefan Feld
Publicher: アークライト (日本語版 2014)
nakayoshi☺